第2話



           *



 乾いた灰色の斜面に、白く細い道が続いている。斜面は砂利っぽく、ところどころ崩壊が進んでいた。ざ、と足を置くと時折そこかられきが流れ落ち、下方の灌木かんぼく帯に吸い込まれてゆく。

 右手にいくつかのピークを見ながら進むと、やがて大きなあんに着いた。谷を吹き上がる風が強い。道標だったらしい朽ちた木の柱が、傾きながらも残っていた。その足元に、すっかり錆びてボロボロになり、何も読めない金属板。風にあおられて不規則に震えている。ここから道は尾根を離れ、岩だらけのれ沢にそって下っている。

 その谷筋を見下ろして、ああ、またこうして街に帰るんだな、とながれは思った。登って、下りる。こんなところまで来て、ただ、帰る。

 浮き石に足をとられながら涸れ沢を下ってゆくと、やがて両側に木々が増え、かすかに伏流水の音が聞こえてきた。百メートルほど高度を下げたあたりで、地面が濡れている。沢の源頭部だ。

 雲は厚みを増していた。水はあっという間に立派な流れとなり、沢音を立てている。ときおりしょうしながら、道は下ってゆく。

 ピュイ、と甲高い音が谷に響いた。

 鹿の警戒音。またひとつ、ピュイ。あたりを見回すが、姿は見えない。しかし鹿には、こちらが見えているのだ。

 いつから見られていたのだろう。



           *



 づーッ! づーッ! づーッ!


 びくっ。反射的に机上のスマホを見る。メールの着信だ。

 流はスマホのチャットアプリを使っていない。しょうに合わないという確信があったからハナから使おうと思わなかったのだ。が、しょうように連絡先としてアカウントを聞かれた時だけは、いくらかの後悔を覚えた。

 ともあれ、昇陽とはメールでやりとりをしている。やりとり、と言っても、さほどのものではない。口数の少ない流と、要点だけを簡潔に書いてくる昇陽では、一、二往復で終わるのが常だった。

 土曜の夜のそのメールも、あした十一時に改札前、よろしく! という簡潔なものだった。流は、そんなところも昇陽らしいと好ましく思っていたし、どう返信したらいいか悩まないですむから、実のところありがたいとも思っていた。

 了解です、とだけ返信して、息を吐いた。あらためて画面を見る。外川昇陽、その文字をつい注視してしまう。文字とは、名前とは妙なものだ。無機質な青白い光の上に落ちた黒い線のもつれあいにすぎないそれが、意識をとらえ、感情にひどく波を立てる。声を思い浮かべる。「よろしく!」―― イメージの中で、彼は笑みをこぼしている。あるいは、いつか見た夢だろうか。



 翌朝の目覚めは早かった。

 昨日のうちに服は用意しておいた。変に気取ってはいけない、あくまでも普通に、しかし暗くなってもいけない、などと慣れない思考を巡らせてはみたものの、元より無難な無地の服しか持っていない流である。選択肢がなさすぎた。黒いパーカーの下に着るTシャツを、グレーからえんじ色に変更したのが、精一杯の「おしゃれ」と言うべきか。

 顔を洗い、歯を磨く。鏡を見る。流の髪はセットなどしようがないほど短いが、寝ぐせはないだろうか、おかしなところはないかと気になってしまうのだった。

 髪をばっさりと切ってしまったのは、中学三年の春のことである。山登りを始めて、長い髪がうっとうしくなったからだった。それなりに勇気を出してのことだったのだが、登校してみると特に何か言われることもなく、拍子抜けというか、安堵したのを覚えている。そう、誰も自分のことなど気に留めていないわけで。

 だから、こんなに鏡を気にしたのは、ほとんど初めてのことだった。



 改札口を出ると、昇陽が先に待っていた。おす、と手をあげている。

「……どうも」

「おぉ? うん、どうも」

 いささか間抜けな挨拶を交わす。じゃあ行きますか、と昇陽が言って、二人は歩きだした。

 人はまばらだった。改装工事の仮囲いが壁面を覆う大きな階段を下りて駅舎を出ると、朝にはまだ降っていなかった空模様がいよいよ怪しい。横断歩道を渡って正面の淳八堂に着くと、昇陽の細身のネルシャツはしっとりと湿度を含んでいるようだった。

「じゃぁ、まず場所なんだけどさ」と言って、昇陽はガイドブックをひとつ手に取って見せる。鹿しかざす川上流部、と書かれたページを探して開くと、だいたいこの辺のポイントに行こうと思ってるんだよな、と説明する。

「それなら大した山道じゃないよ。たぶん、林道から遊歩道を数分行ったところ。林道も舗装されてて立派なやつだし」

 ほうほう、そうか、と昇陽は相づちを打つ。

「ただ、トイレはこっちの駐車場が最後だからちょっと遠い。自販機も近くにはないと思う。あと電波、谷筋だと入るか怪しいから、地図は持って行った方がいい」

「ふむ……」

「そうだ、確か駅の近くに釣具店があったよ。バスから見えるんだ。ゆうぎょけんも買えるんじゃないかな。営業時間とかは調べないといけないけど」

「ふむふむ……つまり、」

 昇陽はあごに手を当て、演技じみたポーズ。

「こういうことなら、お前も意外としゃべるってことだ」

 神妙な面持ちで言う。

「……」

「……おい、なんか言えって! バカみたいじゃんか」

「ごめん」

「だからなんで謝んだ」

 わーったよ、俺が悪かったよ、でもお前はもうちょっとユーモアというものをだな。言いながら昇陽はガイドブックを閉じ、メッセンジャーバッグを背負いなおす。

「じゃ、これ買ってくっから。待ってて、ちょっと」


 淳八堂を出ると、変わらず小ぬか雨が空気を濡らしていた。ビルの裏にまわって道を渡り、路地を少し行くとファミレスだ。雨はそれなりの強さになってきたのに、昇陽は一向に気にしない様子で歩いてゆく。それで、流は何となく折りたたみ傘を取り出しそびれていた。

 店内は意外に空いていた。

 さびれつつある地方都市の、特に新しくもない平凡なファミレスのことだ。普段からそんなに混んでいるわけではない。すぐに案内され、窓際の四人席におさまる。外には植え込みがあり、見通しはよくない。

 昇陽はシャツを脱ぎ、席の隅に乱雑に押し込めた。とりあえずドリンクバー、ということで二人はドリンクコーナーに向かう。流はカップにコーヒーを注ぎ、昇陽はグラスを片手に迷っている。

「くっそ、カルピスソーダなくなってんじゃん! あったのに、こないだは。ひろたちと来た時にさ」

 そう言いながら、グラスに氷を入れている。広部、というのは二人と同じクラスのバスケ部員だ。

 席に戻って、結局何にしたのと問うと、いかにも不満そうな声で「麦茶」とひとこと。

「炭酸なら他にもコーラとか……」

「ちげーんだよ、カルピスソーダはオンリーワン、替わりはないんだ」

 さえぎるように力説する。

「はぁ……」

「コーヒーはどこにでもあるだろ?」

 あごでしゃくるようにして、流が手に持つカップの方を指す。

「カルピスソーダは探さないとないんだよ! おかしいよな、ホントは好きなヤツ多いと思うぜ、俺は。需要と供給のミスマッチってやつだ」

「……はぁ……」

「まぁ、俺は探すの得意だけど。愛だよな。あのコンビニは置いてそうかな、って思うと、かなりの確率で見つかる」

 ストローで麦茶のグラスをかき回しながら、主張は続く。

 こんな他愛のない会話をするなんて、少し前には想像もしなかった。

 流は、ストローを操る指の動きを見ながら、いつもより少し早く話すその声を聞いていた。

「お前は見たまんま、コーヒー党だよな」

 唐突に自分の話題になり、流は吃驚きっきょうする。

 思わず顔を上げると、窓の方に少し体を向けながらこちらを見ている昇陽と視線が合った。

「ん、ぁ そう、かな」

「……」

 話を聞いていなかったわけじゃない。ごめん。のどの奥で謝りながら、うまく話せない己のにょを恥じる。冷たい脂汗がにじむようだ。

 ふ、と柔和な表情になり、昇陽が姿勢を戻す。ヘビーウェイトの白いTシャツを乗せた肩は脱力し、左右対称のおだやかなラインを空間に描いている。


「……山でも、コーヒー飲むの」

「あ、うん……ドリップパックとか、持っていって」

「そっか。かっこいいな、そういうの」


 流は、向かいに座る男の、ロゴが書かれたTシャツの胸のあたりをただ、伏し目がちに見ていた。

 こういう時、当意即妙な返しができればいいのに。こんな黙っていたんじゃ、かえって怪しまれるかもしれない。そんなのは最悪だ。

 しかし何を言っても、彼のひとことにざわめき立つないおうを暴露してしまいそうで、流は恐ろしくなるのだった。

 外川昇陽という男は、だしぬけに言葉を投げてくることがある。本心なのかどうなのか、わからないことも多い。かろやかに話す普段の姿が本来の彼であるようにも思えるし、そのかろやかさに隠れた別の本当の姿があるようにも思えるのだ。それは自分の好意が、それも一方的な好意が作り出す幻想かも知れないけれど――と、流はいつも考えていた。

 麦茶のグラスの氷はすっかり小さくなっていた。


「それで……川への行き方なんだけど」

 話題を変えようと、流が切り出す。

「お、おぉ」

「バスは、駅から丹波温泉までがJRバスで、そこから村営バスに乗り継ぎで」

「そっか」

「村営バスの時刻表は村のホームページにファイルがあるんだけど、すごい本数少なくて。行くのって土日?」

「それなんだけど……」

 ためらうように、昇陽が麦茶をストローでかきまわす。

「先輩が、あ、バスケ部のOBなんだけど、大学生の。車出してくれるって。連れてってもらうことんなったんだ」

「あ あぁ……そう、なんだ」

「うん。フライフィッシングが趣味の人でさ。俺も、川釣り教わりたかったし。あの後、相談したら、じゃあ行くかーって……」

 そりゃあ、そうだ。昇陽には知り合いがたくさんいて、わざわざ俺が何かしなくたって一向に困らないのだ。

 ピンポーン、と入店を知らせる音が控え目に響く。

「車が、あるんなら困らないね」

「そうだなー。やっぱオトナだよな、オトナ」

「……でも、じゃぁ、わざわざ今日こんなことしなくても」

「いやでも、約束したし、一応聞いておきたかったっていうか、ガイドブックは買っときたかったし」

「本なんていつでも」

「あーもう、違ぇよ。あれだ、せっかくだし、ちょっと話がしたかったんだよ。お前と」

 昇陽はひじをついて、麦茶をくるくるとかき回し続けている。

「あんまりちゃんと話、したことなかったろ。いや、つぅか、話してはいるけど、いっつも俺がしゃべってたから」

 それはまぁ、事実だ。流はまた、謝りたい心持ちになる。

「おれの話なんて……つまんないよ」

「つまんないかどうかじゃないんだって」

「……」

 一体、これは何なのだろう。

 目の前のこの男は、どうしてこんなに自分を振り回すのだろう。

 昨晩は、今日のことで頭がいっぱいだった。準備もしてきたのに、調べたこととか、プリントアウトしてきた地図、スマホにダウンロードしておいた時刻表、いざとなったらぜんぶ要らなくなってしまう。それで、ただ話をするという。そんなことでいちいち動揺する自分が情けなかった。

 先輩とやらをねたましく感じてしまうのも嫌だった。部活つながりで、貴重な釣り仲間。実に自然にして健全な話じゃないか。男同士でどうこうなんて、のに。

 流の眉間に力が入る。いくぶん怒りにも似た、自棄的な感情だった。

 でも大丈夫。これくらいじゃ、何ともない……いつものことじゃないか。


 結局、二人は帰ることにした。

 それぞれ会計を済ませて重いガラスの扉を押し開けると、生ぬるい空気が入ってきた。ありがとうございましたぁ~、と、薄く伸びた声。

 横断歩道は、ちょうど赤信号になったところだった。

「今日はありがとうな」

「いや……ごめん。俺、こうやって話すのとか、慣れてなくて」

 それは流の本心だった。

 二人は並んだまま、前を見ていた。じゃーっ、と軽乗用車が濡れた路面を走る音がして、離れていく。

 ふと顔を上げて、昇陽が言う。

「鳥谷。俺さ、思ってたことあるんだけど」


 ――最近よく目、合うよな。 


 息が止まる。


 そのあとはもう、よく覚えていない。

 流はわけのわからない理由をつけて、その場で昇陽と別れた。

 気づかれていた。何が起こったのか、頭が整理できない。何もかもが流をさいなむようだった。これは罰だ。調子に乗って、ちょっとでも期待したから。そんなことをしてはいけないのに、何度も彼を盗み見たりしたから。汚い視線を向けてしまったから。

 小雨が降っている。

 流は歩いた。駅を離れ、幹線道路沿いに歩き続けた。少しでも遠くへ逃げたかった。

 でも、何から逃げるのか。

 

 次の日、流は学校を休んだ。山に行こう、と思った。




           *



 沢は何度か合流を繰り返して、幅を増していった。梅雨時らしく豊かな水量が、岩々の間に弾んでいる。

 岩の上を長く歩いて疲れた流は、やや深いふちを見下ろす大きな岩の上に腰を下ろした。透明なソフトボトルを取り出し、水を飲む。

 

 昇陽は、こういうところでも釣りをするのだろうか。夏のよく晴れた日なら、ここの淵も深く青く、美しく見えるのかもしれない。

 きらきらと輝く瀬に向けてキャスティングする昇陽を思い描く。

 ロッドが空を切り、ラインがふわりと舞う。

 

 下山地点までは残り一時間ほどのはずだった。

 沢の左岸に沿っていた道は、小さな滝を避けるために沢から離れ、斜面を登っていた。それを乗り越えてジグザグに下ると、再び岩だらけの沢に出る。が、そこで道は不明瞭になっていた。踏み跡がつきにくい沢沿いの道ではよくあることだ。

 こちら側の岸は切り立った斜面で、下流方向に歩いていける場所はない。渡渉点だな、と思った流は、岩を伝って対岸に渡りかけた。


 水の中に、大きな岩魚いわなの影を見た気がした。


 ずるっ。一瞬のことだった。右足が岩の表面を滑り、重力を失う。

 気がつくと、色のない曇天を見上げていた。

 何が起きたのかを頭が理解するまで、いくらか時間がかかった。ぼんやりとした視界に、視点が定まらない。ようやく意識がまとまりかけたとき、流は彼の名をつぶやいていた。何もない空に向かって、聞こえない声で。

 昇陽という針はもはや抜き難く、喉の奥ふかく突き刺さり、胸まで貫いているのだった。いっそのこと君に捕えられ、おかに上げられて窒息し、身を裂かれ、臓物はらわたをぶちまけ、火に焼かれて、そして君の形のいい舌と歯に弄ばれ、その味覚をして君の脳髄をはしる快楽となりそして、君の血肉となれたならば、どんなに良かっただろう。

 絶え間ない飛沫が顔を濡らしている。


(でも、帰るしかない)


 水の中で足がかりを探り当てると、流は岩と岩にザックごと挟まれた胴体を引き抜いた。大きな岩の亀裂に指をかけて、何とか起き上がる。

 

 帰ろう――やっぱり俺は、昇陽が好きなんだ。




           *



 幸い、荷物はザックの下半分程度しか水没していなかった。雨を予想してほとんどの荷物は防水袋に密封していたから、被害はほとんどない。流は、予備の靴下と雨着のズボンにはきかえることができた。

 バスとローカル線を乗り継ぎ、幹線の乗り換え駅に着くと、時刻表を調べるためにスマホを取り出した。機内モードを解除すると、新しい通知が現れる。

 昇陽からのメールがあった。

 鳥谷、このあいだはごめん。話がしたい――


 小さく息をつき、流は電話をかけた。

「……鳥谷?」

「うん。メール、ありがとう」

「おまえ、大丈夫なのか」

「なんでもないよ。ちょっと山に行ってただけ」

「……そっか」

「……うん。下りてきたところ」

 電話ごしに聞く昇陽の声は、まるで数年ぶりに人の声を聞いたかのように懐かしかった。


 二人は、駅で落ち合うことにした。

 十七分後の列車に乗った流は、昇陽の最寄り駅がある路線との接続駅で降りた。家に帰る人々とは逆方向のホームは空いていた。その端にある、色あせた強化プラスチックのベンチ。

 昇陽は、そこにいた。


「よぉ」

「……」

「座れば」

「……うん」


 流は落ち着いていた。

 長い六月の日もようやく暮れて、遠くに赤いテールランプが見える。

 昇陽は飲みかけの麦茶のペットボトルを手に持ったまま、向かいのホームをながめていた。

「こないだは、ごめん」

「……なんで謝るの」

「やっぱり、俺の勘違いかなって。観察眼には、自信あったんだけど」

 いっそのこと面と向かって非難されたほうがましだ、と流は思う。

「山、どうだった」

いちごがあった」

「食べたの?」

「ああ」

「……お前は、山で釣りしたりしないの」

「しないよ。食べ物は、持って行けばいい」

「でも苺は食べるんだろ」

「苺は、取ってくれって植物が差し出してるものじゃないか。わざわざ赤とか黄色とか、見つけやすくしてさ。魚は隠れてるんだ。捕まらないように」

「でも……」

 言いかけて、昇陽はしばらく下を向いた。

「……でも、動物は魚を捕まえてきたわけだ。熊だって、鳥だって。それは自然なことだよ。お前が山を好きなように、俺も魚が好きだし、好きなのは、やめようったってやめられないだろ」

 話が見えない。

 少し上ずったような昇陽の声は、今まで聞いたことがないものだった。

「俺、岩魚釣りをしたいんだ。知ってるか? 岩魚って、ひとのない奥山に隠れてるってイメージあるけど、実際には昔、山で暮らす人が放流したのが多いんだ。だから、実は人間のいるところには、岩魚が結構いるんだ」

 そこまで言って、昇陽は急に流の方を向いた。ふり向きざまベンチに置こうとしたペットボトルが倒れてホームに落ちる。液体があふれ出し、止まらない。

「だから、おれが言いたいのは、お前の目が好きだよ。おれも、お前を見てた。お前を見つけたかったんだ」

 消えそうな声で昇陽が言う。だから、逃げんな 頼むよ――


 西の雲が切れて、光がのぞく。空に紫色が染みわたる。視界が、にじんていた。

 もうすぐ、夏がやって来る。




                 





                     

(作中に登場する地名はすべて架空のものです。)




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岩魚 氷川白丸 @hikawashiromaru

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