雰囲気を楽しむ詩的な小説

テーマは一見ネガティブで沈み込むようなものに感じますが、心地よい歌のような感覚を味わえる小説です。
とても深刻な表現も出てくるのですが、時にゆったり、そして時に全力疾走するようなメリハリの効いた展開に、短時間でのめり込むように読み進めています。
「雰囲気を楽しむ」というのが、小説やあるいはカフェや純喫茶店のような存在にわたしが求めるもので、この小説はそういうわたしの心を満たしてくれました。
「死」がテーマではありますけれども、それにこだわらなくても読者の方に得るものがあると思います。
おススメです(^^)

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