第七話 後日談
ウナは友人のきりたんを呼んであの人たちが運営している店へと向かっていた。
「なんなの?ウナちゃん!急に呼び出して!」
「後できっちり分かるよ!」
ウナはご機嫌そうに言った。ウナが初音ミクとダイナミック自演ズに正規加入してから半年。ついにきりたんを呼び出したのだ。
店の前に来ると今日はものすごい人だかりであった。その中に。
「お?ウナちゃん!ご友人の方も!」
「すしさん!大丈夫でしたか?」
「大丈夫大丈夫!まだ整理券の配布してただけだから!今日大事な日だから頑張っていこう!」
「はい!」
「えー?ちょっと何がなんだかわからないんだけど!」
困惑するきりたんを完全に放っておいてウナは先導していく。そして、すしより整理券をもらって行列に並んだ。
「なんなの?ライブハウス?」
「ふふーん。なんでしょう?」
ウナはギリギリまで隠すつもりだ。
そして、店の中へ入れるようになったので入るともう満員になっていた。
「じゃあ、きりたん!ちょこっと待っててくれる?」
「え、えー?!放置するの?!」
「だから、ごめんって!すぐ戻って来るから」
そう言ってウナは舞台裏へと向かった。そこには。
「さて、音街。ご友人はここに呼べたのか?」
「呼べましたよ!」
ミクの姿があった。
「じゃあ、いっちょかましますか」
「はい!」
「じゃあ、『初音ミクとダイナミック自演ズ〜ワンマンライブ〜』始めるぞ!」
そして、二人はステージに向かった。歓声を浴びながら歌った楽曲は半年前に発表した楽曲であった。
『僕らのディメンション』
作詞作曲 カルロス袴田(サイゼP)
歌 初音ミクとダイナミック自演ズ
なんか気になってたから そっと画面をタッチして
瞬間!キミと僕らにつながりが生まれたみたいね
ちょっとダサめな音楽の変なテンションで笑う
瞬間!キミが元気なら浮かばれるってもんさ~
センスはないけど効率主義の荒波でも華麗にサーフィン☆
レースに勝てないボンクラ気分でえええええええええ
手を繋ごう!
ぼくらのディメンション!!!(うぉ~うおう)
越えてキミへ伝うmp3
どうしょもない時代を一緒にわたろうベイビー?
心までTakeOff!!!(ウォウwwwオウwww)
電波のせて歌うメッセージ☆ 根拠のない自信も一生続きゃしないけど
僕らはいつでもここにいるよ
頼り甲斐ない味方ですがそれくらいならハッピー
でしょでしょ?
もっと認められたくてずっと人目を気にする
反面!難しいもんで人付き合いおざなりになる
ちょっとここらでセーブしてふっと立ち止まるってのも
案外!悪くないみたい 見てくれる人もいるよ。
どんだけタフでもずっとヒトリだとけっこうどっかが痩せてくるんだ
コンビニ弁当レンジでチンしてえええええええええ
冷えるこころ
僕らのディフェンスを(wow wow)
ほどけば刺さる視線BEAM
と思うけど実際は案外気にされないね
心だけ抵抗(ウォウウォウ)
喧嘩腰で奪う設定に ほんとのとこ自分が嫉妬したりもしちゃうけど
ぼくらはいつでもここにいるよ
アホみたいに忘れちゃうけど
優しい人でいたいな。でしょでしょ?
いっくぞ~~~!!!!!!
ぼくらのディメンション!!(ウォウおう)
越えてキミへ伝うmp3
この時この瞬間に届いてくれた不思議☆
僕らのディメンション!!!(wow wow)
溶けて繋ぐ心のファイアーウォール
温度にないフォントでみっともないほどHAPPY!!!!
僕らいつでもっ!!!(wow wow)
褒めてくれる人のOKで
何ともならない日もゆっくり越えていけるから
僕らはいつでもここにいるよ
誰も優しくしてくれないなら
ここがキミの味方だ!!でしょ?でしょ?
へい!へい!へい!へい!
へい!へい!へい!いえ~す!
〈完〉
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます