古代ローマを旅しての感想(誰の??)
- ★★★ Excellent!!!
歴史って言われるとちょっと苦手で、よく分かんないなーと思ってる方もこちらの作品を読めば、「ほう、古代ローマ! そうなのか!」となるかと思います。歴史に苦悩していた高校時代に読んでいれば、大嫌いな歴史の授業がたちまち大好きに! なんてことになっていたのかもしれない!
その時代に出会えなかったことを何と残念に思ったことでしょう。
ワインを薄めて飲む文化だとか、テュニカだとか、身分の違い、階級の事、色んな文化を感じながらとても魅力ある時代だったのだなあ、と感じ入りました。
主人公のトラトスの魅力は頭の良さだと思います。知恵者といいますか、思慮深いとはこういう人のことをいうんだなと思います。
ヒロインアマリアは目がきらりと猫のように光るようなとてもいたずらな目、初見の者をたちまち虜にしてしまうような美貌、華やかな外見に煌びやかな衣装が似合う女性です。そしてそれらを全て凌駕するような個性の強さ。アマリアは主人公がシャキッとしてないと張り手が飛んできそうな女性なんです。格好よくないですか??
何かこう、強い意志のようなものを感じさせる女性でして、でも気が強いのにとても品があり女性としての魅力にあふれています。
とにかく文章が綺麗で読みながら「何てきれいな文章なんだあ、私も上達せねば~(;´Д`)」と何度思ったことでしょう。情景描写、比喩表現、読みやすいのにしっかり書き込まれて奥深い。
物語は主人公トラトスがライオンに食われる(いや、食われそうになる)ところからスタートいたします。
古代ローマ、トラトスwithアマリア謎解き冒険譚!
ご覧あれ~!