概要
一つも面白いことの起きないスペースオペラ
「笑えることなど一つもない」は、「ブラック企業で行われる、誰も望んでないのにやらされる宴会芸」を「高度に管理されたディストピア社会で行われる、誰も望まないのに強制される無意味な儀礼的行為」と捉え、そのサイエンス・フィクション化に臨んだ銀河初のスペース・クソ滑り・ディストピア・宴会芸小説です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!とてつもなくて面白い
評論家は形容詞を使ってはいけないそうです。
料理評論家なら『おいしい』
映画評論家なら『面白い』
そういう安易な表現を使うようではプロ失格であると。
そのせいなのか、百年以上だれも足を踏み入れたことのない洞窟のような深い味わいだとか、この作品を墓地で上映すれば興奮のあまり死者たちがよみがえるに違いないとか、表現力豊かな意見が雑誌の中にあふれています。
作品のレビューを書く場所でなぜ関係のない話をしているのかと思われているかもしれません。
私は料理でも物語でも、可能な限り予備知識を持たずに、まっさらな状態で楽しんでいただきたいと考えます。
お弁当のフタを開けるときのわくわくは、その向こうに何…続きを読む