一つ一つ、謎開く毎に香る秘密の匂い。そこに誘われるがごとく

物語りは、県内で次々に発生する連続少女飛び降り自殺事件から始まり、学園を舞台にした密室殺人へと我々を案内してくれます。
自殺として扱う学校や警察。続けて起こる不可解な事件に主人公は半ば巻き込まれるようにして関係していきます。
主人公を支える少女たちも個性的ですばらしいく、沈みがちな気分を少し和らげてくれています。
そして、事件に挑む主人公にも、何か謎がありそうです。
それを演出する視点効果。
なぞという花弁に包まれた中に、どのような真実が待っているのか。一枚一枚開かれるたびに、新たに生まれる秘密の香りがこの物語の奥へ、奥へと誘っているようです。

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