ていねいな語り口で紡がれる、魔剣たちのお話。ひとつひとつが短編として高い完成度でありながら、ノノの成長やモルガの苦悩を見事に描いている。また、魔剣のネーミングや特異性の面白さからは、作者の確かな力量を感じる。短編扱いではないが、ほぼ一話完結型になっているため、スキマ時間にも読みやすい。オススメの作品。
大体一話に一本魔剣が出てくる連作短編なのだけれど、それぞれの魔剣が持つ特性は実に多様で、それ故物語も様々。大元に流れているのが魔剣研ぎ師とその助手の話で、短編を追いかけることで彼らのことが少しずつわ…続きを読む
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