語られるべきベテランの風格

銀鏡 怜尚さんはもはや先生と呼ばれたほうがいいと思う。

刑務官と受刑者の話ですが、どうも受刑者は冤罪ではないか……? という雰囲気から始まります。

臓器が抜かれた遺体。態度の悪い矯正医官。友人の警察官。人気キャバ嬢など、いやがおうにでも盛り上げるキャラクターはもれなく取り揃えており、さらに主人公も魅力的で、どことなくたよりがないようでその実は……などなど。

伏線回収、引き込まれる展開も目が離せません。全ての作品がハイレベルを維持するこの方の名前は、そろそろ店頭にベストセラーのポップを添えて並んでもいい時期じゃないですか?

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