理不尽さこそがヒトなのかもしれない

赤から緑への綺麗なグラデーションがある林檎の色を、あなたは何色と評するだろうか。
赤か。赤だろう。下の方が緑色だとしても、多少赤ければ赤い林檎と表現するような気がする。
恐らくは常識というものに基づいた言葉の選び方をロボットに強いることを非合理的と言わずしてなんと言おう。

人間らしさとは苦悩である。故に人間らしさを獲得するために苦悩しなさい。
そう前置きされ与えられる課題の内容自体は簡単なものの、合否判定基準は課題の説明に入っていない。与えられた課題を100%こなしたからといって合格にはならないのだ。
だからこそ言おう。この話は八割方理不尽でできている。

哲学的な議題を織り交ぜながら、不条理な実験は粛々と続いていく。
全ては、ロボットである彼を悩ませるため。
ロボットである彼は、こんな理不尽な課題に何を思い、何を得るのか。

実験の成果は、是非ともご自分で確認していただきたい。