第8話 バーサーカー
この人間は私が守ってみせる。
バーサーカーが斧を大きく振りかぶった。私は人間を急いで担いだ。斧がすれすれのところで勢いよく振り下ろしてきた。私はかわせた。地面がどしぃんと鳴った。これを食らえばひとたまりもないだろう。私はとりあえず、人間を決闘場内のすみにまで運んだ。バーサーカーが斧を抜こうとしている。私はバーサーカー目掛けて駆けた。
そして軽くジャンプしてバーサーカーの右手を切ってみた。しかし、鉄のように硬い筋肉、かすり傷程度で終わる。バーサーカーは大声をあげながら殴りかかってくる。私は大振りの拳をかわしていく。そして、私はバーサーカーの右手をもう一度、狙って切る。少しだけ手応えがあった。間合いをとりながらバーサーカーの様子を見る。バーサーカーが怒り狂う。
観客のゴブリンたちは歓声とブーイングにわかれていた。ちらっと人間を見る。あの出血では長くは持たないだろう。私は積極的にバーサーカーの右手を切る。なかなか右手が切り落とせない。私はバーサーカーの怒りを間近で感じ取っている。あともう少しだ。
私は膝を落としたバーサーカーにとどめを刺そうとした。これでおしまいだ。あとは人間を助けるだけ。するとバーサーカーが頭突きを私の顔面に勢いよくぶつけてきた。油断した、形勢は逆転した。バーサーカーの張り手が私の右っ面に当たる。気を失いそうになるぐらいの威力だ。耳鳴りがなりやまない。私はかろうじて地面を這う。バーサーカーはどこに行った? 人間がすみから指差して何かを叫んでいた。そうか、斧を持ったバーサーカーが居るのだな? しかし、立てない。人間が血まみれでこちらに走ってきた。待て、来るな‼ 私は叫んだつもりだった。人間は私を飛び越えて恐らくバーサーカーの居るであろう方へ消えた。それから血の雨が目の前に飛び散った。
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