第4話 魔王

 魔物が私を襲ってこなくなったところで、静かに魔王へと歩を進める。魔王は天へ片手を向けた。雷鳴が轟く。私は降りかかる雷をよけていく。そして魔王に剣で切りかかる。キィンと見えないバリアのようなもので剣は弾かれた。私は今までにない強敵を相手にしている。


 すると雨が降り始めた。地中からはゾンビたちが得体も知れぬ数で現れた。一体ずつ切っていく。しかし、キリがなかった。村人たちは槍を構えている。我が身をゾンビから守るためだ。私は迫りくるゾンビの群れを相手にする。村人たちもゾンビに立ち向かう。遠くで音楽が聞こえる。どうやら国の兵士たちのお出ましだ。ここは戦場になった。


 人間の兵士も私に襲いかかってくる。殺さない程度に切って、魔王の元へ再び駆ける。火の玉が魔王の両手から放たれる。私はそれをよけながら接近する。すると弓矢が横から飛んでくる。私は矢を剣で裁いた。魔王には何本かの矢が刺さった。人間の兵士には敵味方の区別が村人たちだけにつくらしい。魔王が叫び声を上げた。衝撃波が魔王から飛び出た。私は後方に吹き飛ばされた。

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