第51話タイム・ディファレンス─7への応援コメント
失った実感がないものを受け止めよう。
その勇気が、死と同じ眠りを覚悟したからこそと思うと、切なく悲しい。でも、強く美しく、尊いと思います。
第54話への応援コメント
ぐさぐさ刺さるのではなく、柔らかい何かで心臓を押し潰されるような、そんな感慨に囚われています。
僕が今回拝読したのは燈子の一人称パートですが、一人称なのに自然と比喩表現が活きていて、平常心での拝読はとてもできませんでした。この高度なテクニックは、ずるい(笑)
夏から秋へという時間経過も実に美しく描写されており、文学的なのに映像的な、いや、「〇〇的」という表現は野暮に思えてくるほど、感情の厚みを覚えました。
《おまけ》
僕はよく音楽を聞きながら読書をするのですが、貴作を拝読し始めてから慌てて曲を変えました。
(前)『Beyond the Time』→(後)『さよなら』
聞くの久々だなあ、オフコース(笑) そういえば、『秋の気配』という言葉も本文中にありましたね。久々に小田和正のライブBlu-rayでも引っ張り出すか……。
作者からの返信
『ぐさぐさ刺さるのではなく、柔らかい何かで心臓を押し潰されるような』
それ! まさにその感じを狙って描いたので、そう言って頂いてとても嬉しいです\(^o^)/
最近の読者は凝った表現や持って回った言い方は好まれないのかなあと思っていたところなので、こうして岩井さんに読んで頂いて、少しずつモチベーションを回復しているところです。
いやはや、本当にありがとうございます(>_<)
ちなみに今回のエピソードで、燈子の散髪のシーンで流れている曲は『さくらんぼの実る頃』(フランス語のオリジナル)です。某、豚の映画で使われていた曲ですね( ´∀`)
第52話への応援コメント
ご無沙汰しております。
毎度のことながら、文章の緻密さ、濃厚さ(?)の上に見事に感情が乗っかっていて、するすると、緊張感を伴って拝読できてしまう。
とても読み応えのある作品だなあと、いつものように思い知らされました。
矛盾した表現ですが、誰もいなくなった燈子の家の描写は生々しいほどで、痛々しさ、情緒的という意味では、某ゾンビゲームより恐ろしく感じられました。
さて、悔いなく読了するにはいつ拝読したらいいかしら……?
作者からの返信
こんにちは(^-^)
いつもありがとうございます!
いやもう、岩井さんの読みたいときに読んで頂ければ、というか読んで頂いているだけで本当にありがたいので(>_<)
自分で言うのも何ですが、読んでいてすごく疲れると思うのでf(^^; 余裕のあるときにいつでもいらして下さい(*´∀`)ノ
第47話への応援コメント
ご無沙汰しております(^^)/
唐突な、しかし計算され尽くしたところで明らかになる病状。燈子の衝撃の強さを、今までとは対照的な彼女の暴力性の発露と言う形で見事に描いておられるものと存じます。
一体どうなってしまうのだろう? その衝撃が大きく、コメント欄に書けるものがありません。
この構成で最終話まで拝読できると思うと、本当に胸が詰まりますね。
なんとか勇気を奮い立たせ、それでもこの物語の結末を見届けなくては。
またお邪魔します<(_ _)>
作者からの返信
ありがとうございます(^-^)
燈子のような状況に陥ったら、誰もが何かに怒りをぶつけずにはいられなくなると思うのです。誰が悪いということはないのですが、だからこそ、八つ当たりと分かっていても身近な人につらくあたってしまう。
このシーンは作者としても描くのがつらくて、読み返してみても自分で涙ぐんでしまうっていう(苦笑)
しかしそれだけにかなりお気に入りのシーンにもなりました。
岩井さんのペースで構わないので、是非最後まで読んで頂けたらと思います。
読後感はさわやかなものになっている(と思います)ので、どうぞよろしくお願いいたします(’-’*)♪
第42話への応援コメント
ご無沙汰しております、岩井です。
台詞がかなり多いなあ……と思ったのはたった今のことで、振り返ってみれば、一言一言が大変丁寧に選び抜かれている気迫のようなものを感じました。言葉運びがスムーズで、非常に快適なのです。
道理で違和感や中だるみがないわけだ、と一人納得しております。
登場人物の必死さに感情移入できる態勢が整った後、つまり今回拝読した範囲に展開される、先輩の語りと主人公の胸中。しっくりと胸に染み込んできます。
ああ、ここまで(いや、もちろん楽しく拝読していたのですけれど)拝読してきてよかった、と思っております。もちろんこれからも!(^^)!
しばしお待ちください……(^ω^)
作者からの返信
こんにちは♪
岩井さん、ありがとうございます(^-^)
会話の場面においては、テンポやリズムを重視して地の文での心理描写を少なめにすることがあります。
そうした場合、台詞と会話のみで登場人物たちがどんな心情なのか、読者の方々に理解して頂けるよう、ひとつひとつ精緻に言葉を選んで書いています。
これは会話の場面のみならず、あらゆる、描写、構成、場面に及んでいます。ちょうど昔の手書き時代のアニメーション制作のように、マクロとミクロを、主観と客観を、熱情と冷静を何度も素早く切り替える感じです。
今ちょうどクライマックス部分を書いているところで、残すは最後のシーンとエピローグのみなのですが、相変わらず亀の歩み……。
お待たせしてしまって申し訳ありません。
読んで頂ける方がいるというのは励みになりますね(^-^)
重ねてありがとうございます(^o^)
第37話への応援コメント
お久し振りです(^^)/
ヒロインの心理状況もかなり切迫してきましたね……。その『切迫』に至るまでの過程の描き込みが、本当に素晴らしいです。比喩を巧みに使用なさることで、スピード感を殺さずに事態の進展を描くところなど、大変勉強になります。
もちろん、勉強以上に面白いから拝読している、という事実はありますが(笑)
作者からの返信
こんにちは(^-^)/
ありがとうございます! そう言って頂けて嬉しく、同時にホッとしていますf(^^;
更新が滞ってしまって申し訳ありません。全体の構成では、あと三分の一くらいです。
実は今、新しい中編を書いていまして。ジャンルは初挑戦のコメディ(?)またはアイロニーになりますが、よければそちらも(>_<)
第31話への応援コメント
お久し振りです(^^)
唐突ですが、丁寧に積み重ねられた見事な急展開に、心を掴まれました。いや、奪われたのかも。浩樹の世界が崩壊していく、そしてその原因の一端が藤咲である、ということに、頭を強打されたかのような衝撃を受けました。
個人的には、こういう『感情の衝撃的発露がある』という点で、作品の方向性としては、新海誠監督のヴィジョンよりも好みです。
まあ、僕が何かを書くと、登場人物がすぐに銃ぶっ放したり、殴り合いを始めたりするので、技巧的には足元にも及びませんが(^^;
作者からの返信
ありがとうございます!
読んで頂いて、心に何か引っ掛かったものがあるなら、何よりです(^_^)
感情の発露には、それまでの「溜め」をいかに丁寧に描くか、が重要だと考えています。
例えば、家族や恋人を殺された主人公が仇に銃口を向ける、というシーンがあるとします。
ここで単に「恨みを晴らすべく主人公は銃を構えた」というだけでは、せいぜい読者の理解を得る、という程度で終わってしまいます。
読者が主人公に共感し、感情移入し、そしてカタルシスを得てもらうには、それ以前に、殺された人物が主人公にとってどれだけ大切な人であったか、彼/彼女との思い出がいかに輝いていたか、喪ってからの悲しみ、苦しみ、そして恨み、などの、爆発するまでの「溜め」となる心理描写をきちんと描くことで、上記のシーンが最高潮に盛り上がり、読者を惹き付けることが出切るのだろうと思うのです。
長々と失礼しました&更新が滞っていて申し訳ないですm(__)m
ラストまでの筋道はだいたい出来上がっていて、あとは落とし込みだけなのですが、なかなか時間が……グホッ(血
編集済
第14話タイム・ディファレンス─2への応援コメント
iPad miniで縦書き表示にして拝読しています。とても読み応えがあり、丁寧な文体で好感が持てます。
第17話への応援コメント
こちらまで拝読いたしました。
一日三時間しか起きていられない、という一種の絶望の中、お互い(健常者であるにしろないにしろ)のことを僅かに、しかし確実に傷つけあってしまう二人の姿が、大変美しく、切なく描かれています。
先輩の動向も気になるところで、『新海誠成分』に偽りなし! という感じです。
描かれている情景描写もまた実に瑞々しく、ずっと引きつけられておりました。
遅読で恐縮ですが、これからも追いかけさせていただきます(^^)
作者からの返信
ありがとうございます!
この作品は「ほしのこえ」をかなり参考にして書いてます(^_^)
設定や男女のすれ違いという展開だけでなく、新海監督のリリカルな描写をどうすれば小説に落とし込めるか、というのが作者なりの裏テーマになっているので、評価頂けてうれしいです(>_<)
こちらこそ遅筆で申し訳ないですが、最後まで付き合って頂けたら幸いです
第37話への応援コメント
このたびは企画にご参加頂きまして、ありがとうございました。拝読しました。
震えました。悲劇的な境遇の少女、ですがその後の少年との心のすれ違い、その描き方が素晴らしいと思いました。ずっと中学二年生のままでいたい燈子と一人立ちしたい浩樹の感情は、自分が経験していないことでも心当たりがあるというか、納得できる葛藤です。緻密であり酷薄にも映る描写に魅せられました。
素敵なお話をありがとうございます。さしつかえなければオススメ小説としてご紹介したいのですが、よろしいでしょうか?
作者からの返信
ありがとうございます。
ひとつひとつの言葉に物凄く神経を使っているので、そう言って頂けると報われる思いです(^_^)
まあその分、かなりの遅筆になってしまうのですが(^_^;)
オススメ小説として紹介して頂けるのは、願ってもないことです♪
よろしくお願いします(´∇`)
第6話への応援コメント
圧倒的なビジュアルと詩的繊細さに驚きながら拝読しております。
『小説なんだからビジュアルじゃないじゃん!』と言われてしまえばそれまでですが、それでもその場その場の奥行、明るさ、そしてインパクトのある風景がごく自然に描写され、圧倒されます。
が。同時に読者の心を離さずにいるのが『詩的繊細さ』。上記のビジュアルは、主人公の視点からとても穏やかに、優しく入り込んできます。その繊細さは、正直、僕の憧れでもあります。
長文失礼いたしました<(_ _)>
作者からの返信
ありがとうございます!
この作品はタグにもあるとおり、新海誠さんの作風に強い影響を受けていて、あの繊細で美しく、没入感の高い雰囲気をどう小説に取り込むかを目標としているので、評価して頂いてとても嬉しいです(^_^)
ただその分、一語一節、句読点の位置にいたるまで頭をひねっていますので、更新速度がものすごく遅くなってしまって……、いや本当にこの場をお借りして、読んで下さっている皆さんには申し訳ないばかりです。
必ず完結させますので、どうか気長に待っていて頂けると幸いです(>_<)
第1話タイム・ディファレンス─1への応援コメント
当たり障りのない内容に終始しているため、1話目としてのインパクトは皆無です。また、医師と患者の会話である上、初対面だからか特に掘り下げたものではなく、距離感があるのでキャラクターを知るにはあまりに不足しています。
文章からは作品の空気感が漂ってきますが、如何せん起伏もなければ使い古された内容以前の設定段階。そこを踏まえた上での物語でなければいけない。おそらくそこが2話なのでしょうが、問題はその2話を見て見ようと思える訴求力が足りないのです。
1話目から他とは何かが違う。あるいは尖った何かを足すなど、この作品ならではの特色を出してみましょう。
第1話タイム・ディファレンス─1への応援コメント
物語入り口調査の調査員としてきました。
調査員と言っても、私に寸評のスキルなどありませんので、一読者の感想としてお受け取りください。
また、一話のみの感想となります。
静かでありながら確かな描写は、病院のイメージである白さを思い起こさせました。
主人公が自分の年齢を告げた時に返って来た反応は、彼女が既にその年齢ではないと読者に知らしめ、後の3年間の経過を受け入れさせる下地となって居ると思います。
ただ、導入としては少しインパクトに欠けるかと思います。
3年の眠りから覚めたら、親は既になく一人生き残った、それは当人にとっても大きな出来事ですが、目覚めて間もない為か、感情の動きが緩やかでそこまでのインパクトを与えていないように感じるのです。
確かに、他の方が仰る通りに恋愛色を少し強めた方が、次に繋がるのではないかと思います。
私からは以上になります。
第1話タイム・ディファレンス─1への応援コメント
まずは企画参加のお礼から。ありがとうございますございます。バルバロと申します。
さて本題に入りますと、情緒のある文章が出迎えてくれ、スルスルと読むことが出来ました。
決して強い印象が残る程ではないのですが、記憶には残るかなと。つまりもう少し、と言った感想でした。
結果として三年ぶりに目を覚まし、身体は衰弱しきっているかと思います。
それに対する思考の明瞭さ、意識がはっきりするまでもっと時間の掛かる様子が欲しかったです。
三年が経過したという、ショッキングな報告の割に、それほど驚かなかったので、更に一言などあると、インパクトを残せるかもです。
見当違いな感想でなければ良いのですが、参考になれば幸いです。
第58話への応援コメント
こんばんは(^^)/ 岩井です。ご無沙汰しております。
単純に「感動作」といっても、はっきり言って(小説でも映画でも)『巧さ』ってあるじゃないですか(^^;
そんな穿った見方をしている僕でさえも、ここ(第58話)を拝読したところで、凄まじいショックというか、衝撃を覚えています。
登場人物を待ち受ける苦難だったり、それを乗り越えようとする、あるいは逃げ出そうとする姿に、胸が打たれます。銅鑼みたいに「どわわわわ~ん」と。
へんてこな比喩で恐縮なのですが、それだけ僕の胸中に響き渡っている、とお受け取りいただければ幸いです。
恐らく次回は読了できると思います。しばしお待ちを<(_ _)>
作者からの返信
お久しぶりです(^-^)
この場面は自分でもなかなかよく出来た場面だな、と思っています(笑)
美咲のキャラクターが立っていて、浩樹と燈子を橋渡ししてくれる大事な役割を果たしてくれました。
間接的ではありますが、二人(浩樹と燈子)の考えが衝突する瞬間であり、また浩樹と美咲の感情が爆発する頂点でもあります。
岩井さんの心に印象を残すことが出来たなら、してやったり(笑)
残りわずかな話数ですが、お時間のあるとき、余裕のあるときに、あせらずゆっくりと読んで頂ければ幸いです(^-^)
ありがとうございました!