「彼ら」は、たぶん “そこ” にいる――

そこは『魔法』が存在し、
人々がなんとか『科学』体系として「探求」と「応用」の日常技術に取り込みつつある、
我々の21世紀と全然違うようでいて、意外とそんなに変わらない
〈現実の世界〉。外で全裸は許されない。

期待と不安に揺れる人類社会は、『魔法』を ”現実のもの” にするべく、
世界各地にいくつかの、研究を主体にした亜・治安保護地域、
「魔法特区」を設定。当然、ここでも外で全裸は禁止である。

その内の一つ、小笠原諸島『聟島(むこじま)』の研究学園区、「国立魔法技術高等専門学校」で、
主人公・長津田 修(魔法工学科所属)は
解析やメンテに少しばかり便利な魔法の使い手であり、妙に正道を外れる
「あの長津田」としてちょっとだけ知られる全裸とは縁のない存在だった。

とんがった変わり者ぞろいの「魔法高専」では、年上のかつて憧れだった幼馴染である
美人学生会長・薊野 由香里(普段は服を着ている)ともなんとなく距離を置き、
実力相応にあまり目立たぬよう過ごそうとしていたのだが……

春、進級目前の穏やかなある日、
修を慕って同校魔法工学科に入学してきた誰よりも近しかったもうひとりの幼馴染、
学生会長の実妹でもある薊野 香緒里(この時は全裸ではない)が現れたことで、
徐々に “そこはかとなく平穏” だった日常がズレ始めていく……

――そう、世界に『魔法』があるのならば、
『魔女』(全裸成分)もまた当然のように現実の狭間に実在するのだ……!

修の穏やかだった日常は、音を立てて崩れた。


それからというもの、発明した魔法道具で小遣いは増え、キャンピングカーは自衛隊を煽るように空を飛び、
全裸の少女たちが浜辺でキャッキャ(´∀`*)ウフフと駆け回り、某国の秘密部隊は問答無用の襲撃っ、
高級マンション最上階での同棲を強要された挙句、作らされた露天風呂では美少女たちがまた全裸で全裸で全裸でぜんらとはマッパのことっ!

――生半可な『科学』も「日常性」も無力っ、せめて「世間体」は仕事して!!

……興奮してすみません。


リズムある文章とテンポ良い会話、そして背後には緻密な設定!
自分を特別だとか思っていないちょっと個性豊かな登場人物たちが、
右往左往しながらほんの少し外れた日常をいきいき(時々全裸で)謳歌する、
そんなお話かもしれません。



……一つ、忘れるところでしたが、厳密にはタイトルが正確ではありません。

『機械オタクと周囲にいる魔女がいつもだいたい5人くらい?』の方が
近いと思います。


“1日3回更新”の、チカラ技を讃えるが良いっ!!

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