最初に、この作品は傑作です
読む小説を探している方向けのレビューを載せておきます。
●あらすじ
転生→ダンジョンマスター
→人間の記憶を使って、西洋貴族社会で地位を確立し、それを利用した異色のダンジョン運営
→人間社会、ダンジョン界隈双方での暗躍、活躍
●優れた点
・作者の圧倒的知識量が下地にあるので、背景設定が群を抜いて優れている
・登場人物が生きている、魅力的
・武力、知力、金銭、地位的なカタルシスが全部ある。
・↑に加えて成長物なので飽きが来ず、わくわく感が常にある
・納得感の無い理不尽や、頭空っぽやられ役がいない
・地の文設定の羅列を極力減らしている
●離脱ポイント
・主人公の葛藤ターンがある
だが、葛藤が故に致命的なミスとかはなく、読み込むと物語が重厚になる。我慢できない人は飛ばし飛ばしで追えるのでがんばれ
・設定が重厚だから、政治が複雑
できれば地名一覧から軽く調べた方が面白く読めるが、そこは好みで。
難しいところは会話部分だけ追っても大丈夫!
・主人公の評価が低めな章が一部ある
そこで離脱したら勿体ない!そこはジャンプする前のしゃがんだ所だから!
・褒め称えられる系ではなく、畏れられる系のカタルシス。
褒め称えられる系しか無理な人は無理かも
是非評価されて欲しいので、自分が小説選びの際弾きがちな懸念点を書きました。
序盤から面白い小説ですが、章を追う事にもっと面白さが増していくとても良い小説でした。
ダンジョンマスターは人間を攻撃しなければなりません。
知恵とスキルで。 潜入と誘い込むで。
大混乱を引き起こして敵を弱める、と侵入者に対する防御を開発。
共存は不可能、そして結局は無意味。
すべては敵地のど真ん中から!
そんな状況に陥った主人公…
(ダークファンタジーダンジョンマスター物語ですが、悲惨な展開はないのでご心配なく。 むしろ無慈悲な悪役話って感じ?)
それでもまだ足りないなら、主人公は幻術を使う! 最高にかっこいいパワー!
魔法設定は素晴らしい!
流れが自然で丁寧に書かれている。
ダンジョンの目的は明確で、理にかなっている。
主人公と彼の相棒(ヒロイン)が魅力的、と関係は美しい。
主人公たちにも成長の余地として魅力的な内側の葛藤がある。 しかし、彼らは優先順位を失うことなく、それを乗り越えます。
迷惑なキャラはいません。 そして心配するの展開はありません!
楽しい戦い、ダンジョン経営、内政、とスパイ活動もある!
常に面白いであるいはわくわくするです!
全て揃っています!
唯一の「弱点」は、話が丁寧に書かれているので、遅いと感じる人もいるかもしれません。
でも、今は章がたくさんあるので、それは問題ではありません!
もっともっと多くの星に値する隠れた傑作です!
面白すぎてまだ最新話まで行きたくない!(読みました……)
ゆっくり味わってます。
(どの程度までがネタバレとみなされるのかよく分かりません。 かなり曖昧だと思いますが、でもネタバレになったらごめんなさい。)
ただその先を待ち遠しく思いながら、
続きを追いかける幸福が
この『物語』の読者にはあります!
幾多ある「ダンジョンマスター」と
「ダンジョンコア」の区別ないお話と異なり、
その本質的違いこそが、この物語では
大きく役割を担っていくのです。
なぜか『亜神たるダンジョン』の
ひよっことして魂魄を分け合う事になった
主人公たちが、
やむなく『姉弟』となることで、
人間の心を残しながらも人間を食む
ダンジョンとして生きようと悩む転生「弟」と、
その彼を理解しようと試みながら
ヒトを含むあらゆる生き物など、ダンジョンの
養分とするのが当然とする生粋の「姉」が、
互いの想いの距離を探っていく序盤を
先ずは読んでみてください。
続くのは、彼らと関わることになる魅力的な
他の登場人物たちとの、協調や闘争と騙し合い、
思惑は時に偶発的な行き違いもあって、
微笑ましいやり取りを織り込みながらも
思いがけない展開の連続で、
本当に楽しい物語りだと思います。
少し読むのが難しい単語・熟語がままあるので、
そこは良い勉強の機会だと思えることが、
このお話と付き合う
数少ないコツかも知れませんw
なれれば大丈夫だよ♪