ダンジョン運営×商売×戦記の、畏れられ系カタルシスの塊

  • ★★★ Excellent!!!

最初に、この作品は傑作です
読む小説を探している方向けのレビューを載せておきます。

●あらすじ
転生→ダンジョンマスター
→人間の記憶を使って、西洋貴族社会で地位を確立し、それを利用した異色のダンジョン運営
→人間社会、ダンジョン界隈双方での暗躍、活躍

●優れた点
・作者の圧倒的知識量が下地にあるので、背景設定が群を抜いて優れている
・登場人物が生きている、魅力的
・武力、知力、金銭、地位的なカタルシスが全部ある。
・↑に加えて成長物なので飽きが来ず、わくわく感が常にある
・納得感の無い理不尽や、頭空っぽやられ役がいない
・地の文設定の羅列を極力減らしている

●離脱ポイント
・主人公の葛藤ターンがある
だが、葛藤が故に致命的なミスとかはなく、読み込むと物語が重厚になる。我慢できない人は飛ばし飛ばしで追えるのでがんばれ
・設定が重厚だから、政治が複雑
できれば地名一覧から軽く調べた方が面白く読めるが、そこは好みで。
難しいところは会話部分だけ追っても大丈夫!
・主人公の評価が低めな章が一部ある
そこで離脱したら勿体ない!そこはジャンプする前のしゃがんだ所だから!
・褒め称えられる系ではなく、畏れられる系のカタルシス。
褒め称えられる系しか無理な人は無理かも

是非評価されて欲しいので、自分が小説選びの際弾きがちな懸念点を書きました。
序盤から面白い小説ですが、章を追う事にもっと面白さが増していくとても良い小説でした。

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