くたびれ中年といじめられ少女 - 異端者たちの異世界戦記 〜「加護なし」と笑われ魔女の少女もろとも暗殺されかけたオッサンですが、実は最強の魔導具使いでした!

作者 二八乃端月

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★★ Very Good!!

乗り合わせた電車で気付いたいじめられ少女と、気にしつつも離婚直後で
みじめな自分を顧みて何も言えないオッサン… この始まりはいい感じ。
続く転移後の展開は、召喚者(姫だの王様だの)がクズという、最近のテンプレ。
優遇される他のキャラクターらは、今の所最低人間と言い切れるほどではない
ものの、逆に存在感は薄い。

不運な二人を襲うメイド暗殺者のくだりは、唐突でちょっと納得しがたい。
さらに、危機に際しチートっぽい少女の能力におんぶに抱っこの展開が続き
正直イラつく。小狡さというか、したたかで油断の無い人生の経験値というか、
「オッサン」ならではの少年少女とは違う切り抜け方とでも言うべきものが
ほぼないので、これなら同年代での弾かれ者同士のボーイ・ミーツ・ガールの
方が無理がないのではと思った。

薄幸だった少女がオッサンにデレる経過も、そこまで説得力があるとは言えず、
手助けするバカっぽい外国反抗(?)勢力との協調も、首を傾げてしまう。
もう少し大人ならではの考え方なり、とっさの対応なりが、あって欲しい。

が、きっとこれから、中年に差し掛かった失意の男と娘のような少女の、
この作品ならではの冒険が待っていると、あらためて続きに期待したい。