電子工作や機械物を作るのが好きな皆さんに。

  • ★★★ Excellent!!!

リアルに夢を見せてくれる小説。そして、自分で作りたいものがない人としては、自分の作りたいものがあって、それを作り上げてゆく様子がとても素敵なことに見える。
読んでいて、ストルガツキーの「月曜日は土曜日に始まる」をなんとなく思い出したり。

arduino や raspberry pi や などが手軽に手に入るようになってもう 10 年以上。今やAutodesk 製品は学生(含む高校生)なら無償で、3D CAD から 構造計算までできちゃう。3D プリンタもいろいろなところで使えるようになったり、金属も加工サービスは結構お手軽。電子回路も CAD や simulator は手に入るし基板も安く作れるサービスがたくさん。ちょっと凝るならPSoCだってあるし、 FPGA とかだって手が届く範囲。
どこまでやるかは別として、ここにでてくるようなものの設計とシミュレーションまでは、できる高校生ならお金かけないでできちゃうし、なんだったら(この世で魔法は見つかっていないとおもうんで)魔法使わない部分は作っちゃうのだって可能。VR にしちゃえばそれこそお金かけないで体験するのも可能。
この小説を読んで楽しそうって感じて、実際に試してみる人は出ないのかな。