お茶漬けと夫婦喧嘩

 
 それは大正12年のある日のことだった。
 ひょんなことから奥さんの「ミカ」にお茶漬けしか作ってもらえなくなった小説家志望の主人公。これは戦だと彼は日々出されるお茶漬けを日記に記すようになる――

 剽軽な夫婦のやりとりと、美味しいお茶漬けの描写が秀逸な作品でした。また、当時の雰囲気を醸し出す素敵な文体にはため息がでます。剽軽だけど最後にはほろりとお茶漬けが食べたくなる作品。
 どうぞ、ご賞味あれ。

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