すっごく素敵でしたー♡
是非読んで、癒されて、大いに笑って、楽しい時間を過ごせること、請け合いです!
でも本当に注意!ラスト、サスペンス交じりの怒涛の展開からのっ!幸せへと続くフィナーレ。確実に時間泥棒ですよ。読むのを止められないので、時間のあるときに、じっくり、そして物語に十分浸りながら読んでいただきたいです。
始まりはちえりというズボラな女子大生の元へ、堕天使となったリュカがその身をもう一度天使に戻すための贖罪として、彼女が心から幸せを感じるよう手助けをする、という使命のようなものを帯びて舞い降りるところからスタートします。
しかしこのちえりちゃんがとにかくズボラっ!
でもおかんのようにせっせと世話を焼くリュカとの掛け合いが、とても面白くて、コメディー風味もたっぷりです。
しかし中盤からは、何だかきな臭い雰囲気も漂いつつ、謎が謎を呼ぶミステリィさながらの展開へ。
どうなるんだろうと手に汗を握りながらも、差し込まれる突拍子のなさに、笑いは絶えません。
ユーモアと、スリルと、感動と、幸福と。
素敵な展開に、あなたもきっと、読み終わった後は笑顔になれますよ。
作者さまは、とっても素敵な時間泥棒なのです。注意っ!(笑)
過保護過ぎる堕天使と、ずぼら過ぎる主人公のツッコミどころ満載な共同生活が描かれたコメディタッチなお話です!
ある日、主人公がとある男性に一目惚れをした結果、二人で協力して彼を射止めようとすることになるのだが……。
立ちはだかるライバル!
妨害してくる陰湿なファンクラブ!
何やら画策する使い魔!
何が大切なのか。
ぶつかり合いながらもドタバタと進んで行く二人に待ち受ける運命とは!?
コメディとしても面白可笑しく、それでいて踏み込む想いはしっかり重く切なく。描かれるドラマは色んな色相で楽しませてくれること請け合いです。
ちょっと読んでみて面白そうと思ったら、ノンストップで最後までどうぞ!
リュカは過ちを贖罪するため舞い降りた堕天使。
藤ヶ谷ちえりは汚部屋上等、ジャージゴロゴロ最高とめんどくさがり屋な女子大生。
そのズボラな女性ちえりを幸せに導く、具体的にはちえりの片想いを成就させる事がリュカの贖罪である。
二人羽織を見ているかのように、ひとたび手助けに奔走すればイレギュラー要素を誘発するリュカ。
ちえりは彼の介助に翻弄されつつ、ゆくゆくは両想いの大輪を咲かせる……と素直になっていかないのがこの物語。
さらにムエタイ戦士スパポーンの登場が、この物語のコミカル性をぐんと跳ね上げ、面白さを確固たるものにした。
おそらくスパポーンの言動に、誰もがその虜になった事であろう。
だからこそ。
全体的にコメディタッチな印象が物語後半で良いアクセントとなって、相手を想う気持ちそして苦しみや尊さが、ストレートに美しく響いてきたのだろう。
その素晴らしい心地の良さを、洗練された想いの数々をぜひ体感して欲しい。
とても美しく心温まる物語だった。
まずは一言。
素晴らしい。
本当に本当に面白い、素敵な恋の物語でした。
読み終わった瞬間、胸がじぃんと震えてしまいました。
これは、リアルに声を出して笑える物語です。
作者様は、笑いの神か!と思わせられるほどに、ギャグセンスが冴えわたっています。ちなみに私は電車でこの作品を読んでいた時にふきだしてしまって周りの人に白い目で見られました…(;・∀・)
まずは、するすると頭に入ってきて、テンポよく読み進められる文体が本当に魅力的です。軽快な筆致だけれども、きらりと光るところのある素敵な文章の数々から織り成されるこの物語は、小説であることを忘れさせるほどに生きて動いています。目の前で、ちえり、リュカ、そのほか魅力的な登場人物たちが動き回っている姿が、本当にありありと浮かんでくるようです。
さらには、飽きさせないストーリー展開。
これがほんっとうに素晴らしい。
次はどうなるの?どうなってしまうの?!?ええええそうくるの!?衝撃の展開なんだけど!と、あっという間に引き込まれてしまい、気づけば読み進める手がとまらなくなります。また、ちりばめられた伏線が美しく回収されていく様は本当に見事です。綿密に計算され尽くされていると感じました。
気持ち悪いほどに語ってしまいそうなので、このあたりでフェードアウトしておきますが、笑いあり、胸がきゅーっと締め付けられるような切なさありの本当にオススメのお話です。夢中になって読み終えてしまった今、冷めやらぬ興奮、感動とともに、もっとこの世界観に浸かっていたかったなぁという一抹の淋しさを覚えています…。
作者様!本当に本当に素敵な恋の物語をありがとうございました<(_ _)>
容姿はとびきり可愛いのに、フタを開けると超ズボラ。汚部屋に住み、ジャージでゴロゴロ…そしてそんな自分自身を改める気などさらさらない女子大生、ちえり。
そんなちえりの前にある日突然現れたのは、漆黒の翼と森の奥の湖のような美しい瞳をした美貌の堕天使、リュカだった。
彼は、ちえりを幸せにするという贖罪を無事に終えることができれば、晴れて天上界へ戻ることができるという。
こうして始まった、ズボラ女子大生ちえりとまめまめしい堕天使リュカのデコボコな同居生活。リュカは天上界へ戻ることができるのか?ちえりは、幸せだと心から思うことができるのか……?
人を幸せにすることとは、何か。これは、爽やかで前向きなコミカルさの中に、そんな大切なメッセージをぎっしり詰め込んだ物語です。
ちえりとリュカの日常と、その中でのやり取りは、とてもコミカルで暖かく、心をくすぐる甘さがたっぷり。私もこんな美しい堕天使と一緒なら…いやいや、こんなにいちいち細かく口出しされちゃたまらない!そんな自分自身の中の葛藤もついでに楽しめてしまいます。
そして、大学で巻き起こる恋の波乱。ライバルは誰?企んでるのは誰?そんなサスペンスのようなスリルは思わず主人公と一緒に頭をひねり、真実がわかる度に一喜一憂するような楽しさに溢れています。
そんな楽しさの奥に流れているのは、人を幸せにすること、心から人を想うことの難しさと苦しさ。本気で人を想うことは、本当は苦しみに満ちたものなのかもしれない……そんなことを、深く思わずにはいられません。
心から人を想うこと。人を幸せにすることの意味。そんな、生きる上で欠かすことのできないたくさんのものを、キラキラと輝くように目の前に見せてくれる、生き生きとした力に満ちた物語です。
時として、人と人との出会いは運命を感じさせるものがある。それは人と本との出会いも然り。
本作との出会いは、作者陽野ひまわりさんが書かれた「プロローグ版」から。どうせ短いし、摘まむだけと思って覗いてみたら、その「プロローグ版」が面白く、では本編も読もうと思った経緯である。
ぼく個人の捉え方では、陽野ひまわりさんは、「カクヨム屈指のコメディエンヌ」。ギャグを書かせたらナンバーワンの書き手、しかも空手初段、という認識である。
人によっては恋愛小説の名手ととらえているかもしれないが。
本作も冒頭から笑わせてもらった。登場人物のキャラクター、セリフ、描写のおかしさ。どれをとっても面白い。それこそ、一流のコメディアンが顔を見ただけで笑えるくらい、本書は字面からして面白かった。
何度も吹き出し、電車の中で読んでいるときは、笑いをこらえて悶絶したものだ。
笑いを期待し、期待以上の笑いをもらい、つぎつぎとエピソードを読み進める。
真のコメディーとは、笑いを抜いてもきちんとした物語としての骨格がしっかりしていなければならない。本作はまさにその鉄則にのっとり、親近感のある主人公に、微笑ましいわき役、のっぴきならない問題や謎を散りばめた事件、意表をつく展開、恋愛要素、生活豆知識、果ては謎のフンドシ愛と、ギャグ以外にも盛りだくさんな展開が目白押し。
とにかく、入り口の数が多い。
ぼくはギャグから入ったが、時間のある人は、他の方のレビューをちらりと見てもらいたい。
──みんなちがうことを言っているでしょ!
もうあちこちにポコポコと穴が開いたディズニー・アニメのチーズみたいに、この作品は入り口が多い。だが、そこから入った読者は、もれなく本書のジェットコースター的な上昇下降に翻弄され、気づいたときは、トンデモナイ高みに連れ去られている。
まさにそれは、駅でティッシュをもらってその広告からちらりと中を覗いたら、いつの間にやらエベレスト登頂を果たしていたような気分。
気づいたら8000メートル超えの頂上にいましたよ!的なオチだ。
とくにクライマックスの急上昇はすごい。あっと思ったら息ができない、身体が凍る、でもドッペルゲンガーが、成層圏が、オーラロが見える!!!
本作は第3回カクヨムWEBコンテストに応募された作品です。
年に一回の、カクヨム最大のコンテスト。賞金総額もすごい。応募作品数もすごい。
でもそれ以上に、作品の質がすごいです。ほんと、カクヨムWebコンテストにはびっくりするような作品が出ていることがあります。今回は、これです。
こんなこと書くと、ぼくがレビューをつけた他の作品の書き手の方々に怒られるかも知れません。でも、本作を読まれた方から異論は出ないんじゃないかな。そう思います。
最後に一言だけ注意を。
クライマックスは、環境を整え、一気にお読みください。電車の中とかで読むと、きっと後悔します。閲覧注意です。