パロディだけと思いきや・・!?

序盤は某2Dアクションゲームのネタをそのまままるっと取り込んだ描写が続く、それを知識として有している主人公の軽快なツッコミに、同じ立場である読者の自分も思わず笑ってしまった。

実際に元ネタを小説として文章にするとこんな感じなのだろうか、と想像を掻き立てられながら読み続けた。主人公が初めて実力を発揮し、跳躍する場面は今読んでも素晴らしいと思う。

しかし中盤以降のストーリーはまるで別の空気感を纏っている、そこにあったのは絶望からの反逆の物語だ。序盤の軽めなノリが以降の展開を引き立てている。崩壊する幻想、明かされる真実を知って読者はこう思うだろう。

てれっててれーててれっててー

その意味は、とても深い。

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