読後にざらっとした感触を残すような文体が、非常に魅力的でした。荒々しい岩肌に触れたような、巧みに刻み込まれた彫刻に対峙したような、そんな不思議な感覚。読んでよかった。他の方にもお勧めします。
【書籍化/カクヨムネクスト】 『翠天後宮の降嫁妃 〜その妃、寵愛を競わず平凡を望む〜』 平凡を願う桃英公主が「あるはずのない後宮」に降嫁する、中華後宮溺愛結婚…
夏。熱帯夜の、なんでもないような情景を、冴え渡るみずみずしい感性で描いた作品。いやー、お見事です。感服いたしました……!大きな事件が起こるわけでもないのに、この印象の強さ。夏です。どうしようも…続きを読む
主人公と同じ感覚に陥りました。外の暑さと汗の流れる感じ、アイスの味に溶けたアイス。全てを自分が今、体験しているのでは? と、感じさせる描写の数々で、読んでいてとても楽しかったです。
暑さ、もどかしさ、苛立ち…情けなさ。そして、やっと辿り着いた冷たさ、甘さ。…そして、甘さの中の懐かしさ。暑くて、コンビニへアイスを買いに行き、部屋へ戻って来て、アイスを食べた。——ただ、それ…続きを読む
夜中のコンビニ、蝉の声、溶けるアイス、怒鳴る老人、幼い日の記憶……ぼんやりと仄暗い感情が胸に広がる。 悲しいと疲れたの狭間の様な、なんとも言えない感情が、確かに湧き出てくるのに。きっとあなたはそ…続きを読む
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