主人公と同じ感覚に陥りました。外の暑さと汗の流れる感じ、アイスの味に溶けたアイス。全てを自分が今、体験しているのでは? と、感じさせる描写の数々で、読んでいてとても楽しかったです。
時間にして1時間程。コンビニでアイスを買って帰る。それを描く密度の濃い描写が素晴らしいと思います。日常のできごとに視点をあてる、その目線もすてきだと思いますし、ここまで書ける力がうらやましい!
読後にざらっとした感触を残すような文体が、非常に魅力的でした。荒々しい岩肌に触れたような、巧みに刻み込まれた彫刻に対峙したような、そんな不思議な感覚。読んでよかった。他の方にもお勧めします。
思い出に残らない夏のエピソード。ちょっと嫌なベタベタ感が後半で覆されます!アイス買って来ます!
夜中のコンビニ、蝉の声、溶けるアイス、怒鳴る老人、幼い日の記憶……ぼんやりと仄暗い感情が胸に広がる。 悲しいと疲れたの狭間の様な、なんとも言えない感情が、確かに湧き出てくるのに。きっとあなたはそ…続きを読む
もっと見る