夜中のコンビニ、蝉の声、溶けるアイス、怒鳴る老人、幼い日の記憶……ぼんやりと仄暗い感情が胸に広がる。 悲しいと疲れたの狭間の様な、なんとも言えない感情が、確かに湧き出てくるのに。きっとあなたはそれを説明することはできない。 ぜひ、色んな人々に読んでいただきたい。
小説家が夢です。
生活の中で感じた、心へのひっかかり。ある出来事を契機にして、それらを思い出すことはままある。なぜ蘇るのかというのはとても単純で、不満や快楽、羨望などといった心を掻き乱すものに、人間は良くも悪くも魅…続きを読む
主人公の「俺」が、深夜のコンビニで練乳アイスを買って帰宅し、食べるまでのお話です。簡単にまとめると、一行で終わってしまうのですが。その間の描写の密度が、実に濃い。破けたビニールが貼りついて、なか…続きを読む
読後にざらっとした感触を残すような文体が、非常に魅力的でした。荒々しい岩肌に触れたような、巧みに刻み込まれた彫刻に対峙したような、そんな不思議な感覚。読んでよかった。他の方にもお勧めします。
主人公と同じ感覚に陥りました。外の暑さと汗の流れる感じ、アイスの味に溶けたアイス。全てを自分が今、体験しているのでは? と、感じさせる描写の数々で、読んでいてとても楽しかったです。
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