15せんちcmセンチ

作者 見る子

88

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★★★ Excellent!!!

タイトルとあらすじを読んでもどういう話なのか全く予想できず恐る恐る踏み込んだところ、最後にはなるほどと納得してしまいました。

前に本作と似た事件を扱った記事を見たことがありますが、それを彷彿とさせる切なさ。
また作者の方の筆力が巧みで、描写が素晴らしいせいで(?)切なさ増大です。
最終話の透明感というか、静けさが聞こえてくるような描写は脱帽でした。

★★★ Excellent!!!

幼い頃の思い出だった「15せんち」は、大人になって「15cm」となり再会し、そして「15センチ」へと形を変える。

同じ15cmなのに、「せんち」、「cm」、「センチ」によって全く別のものになっています。

キャッチコピーである「なんなんだ!? このタイトルは!!」は、まさしくその通りだったのですが、読後改めてタイトルを見ると、その考え抜かれた深い意味を感じることができます。
特に最終章の「15センチ」はとても考えさせられました。

彼女の行為については言及しませんが、最後の描写には、切なくもあり寂しくもあり、それでいて美しさすら感じました。

★★★ Excellent!!!

 幼い頃は心地よかった15せんちは、
 離れていく距離と思うようにいかない現実に歪められていく、

 以前に別の作品も読ませていただきましたが、登場人物の心理描写や表現力が本当に素晴らしいです!
 特に主人公の彼女に感情移入しましたね。

 全てを振り返った時、彼女はどこを間違えたのか?
 彼女はあの時どうするのが正解だったのか?
 そう考えるととても切ないです……

 ところで、第1話の最初の場面って……いやいや、何でもないですよ(汗)

★★★ Excellent!!!

何処にでもあるような幼い男女の甘く苦々しい子供時代が綴られていきます。やがて大人になった二人の再会。最初の方を読んでいるとなんとなくオチは見えなくもありません。けれど、それでも、ラストに至る感情や思考の流れが敢えて不透明にされて(多分ですよ)いることで僕は得体の知れない怖さと、15センチの愛しさと悲しみ、そして人のエゴについて『胸に泥が浮く』ように思い耽るわけです。

★★★ Excellent!!!

心と心。

想いと想い。

命と命。

彼の気持ちに添いたかった彼女。

彼女の気持ちに全てを任せた彼。

すれ違い続けてきた価値観。
それは一瞬かもしれないけれど、ひとつに重なった瞬間は確実にあった。

飛び越えた先にあったもの、その本当のところは、あの場に居た彼と彼女の心だけが知っていること。

★★★ Excellent!!!

真面目な大人向けのお話です。
生と死と、生きる意味、みたいなものを改めて考えさせられました。

身近な人の病気というのは誰しもがいつか経験するかと思います。

幼少期や学生時代の部分は、好きな表現も多々あって、和んだりそわそわしました。

ラストの好みは分かれるかもしれませんが、こういう手法もありか!と勉強になりました。

そして、文章は読みやすい!

★★★ Excellent!!!

15センチと聞いて何を思い浮かべるかは人それぞれ。それは単なる距離であったり、物の大きさであったり。
しかし、この作品に登場する15センチは……ある意味で主人公の本心を表していると言えるでしょう。
思い通りにいかない人生に葛藤し、友人から何時しか片思いの異性へと変わりつつあった己の心に戸惑い、そして最後は……。
決してハッピーではないですが、それでも最後の瞬間は一種の充足感で満たされたのかもしれません。
そして気になるのはアレの行方が何処へ行ってしまったのか……。読み終えた後も読者の関心を離さない、そんな独特な作品でございます。皆様も是非一度読んでみて下さいませ。

★★★ Excellent!!!

このお話には、色々な15cmが登場します。

幼い頃の15せんち。
再会した時の15CM。
そして、ラストの15センチ。

それぞれに込められたメッセージは、一貫して主人公とヒロインの間にある「違い」が、徐々に収束していく。

物理的な距離と、目には見えない色々な距離。
それがぶつかる最後は、本当に圧巻でした。
ぞっとするような、ほっとするような。

作り込まれた内容もそうですが、ヒロインの心情を描くことが、本当にきれいでした。
文章のリズムを崩さない端的でドンピシャリな表現は、読んでいて本当に勉強になりました。

内容、描写ともに、格の違いを見せられました。僕も頑張らないと、、、。


にぎた