それは愛か、それとも独占欲か

15センチと聞いて何を思い浮かべるかは人それぞれ。それは単なる距離であったり、物の大きさであったり。
しかし、この作品に登場する15センチは……ある意味で主人公の本心を表していると言えるでしょう。
思い通りにいかない人生に葛藤し、友人から何時しか片思いの異性へと変わりつつあった己の心に戸惑い、そして最後は……。
決してハッピーではないですが、それでも最後の瞬間は一種の充足感で満たされたのかもしれません。
そして気になるのはアレの行方が何処へ行ってしまったのか……。読み終えた後も読者の関心を離さない、そんな独特な作品でございます。皆様も是非一度読んでみて下さいませ。

その他のおすすめレビュー

黒蛹さんの他のおすすめレビュー311