異世界転生という超古典文学の発展途上の妄想が現在の異世界ラノベ。正直、まずは仏教の教科書を学んだほうが面白い作品が描けるとなぜ気づかない?

 今回こそ、まさにブーメラン企画ですが……、まわりの『カクヨク』や『なろう』投稿者の方が、やはりというか『異世界転生はクソだ』と言いたがるんですよねw

 だがこの人の小説を拝見させていただくと、だいたい俺はこう呟くんですよ。

『コイツも異世界モノかよ……』

 しかも……世界感が雑。



 まず、なぜ異世界モノが好まれるのか――その理由を考えたことがありますか?

その理由はとても簡単です。

・バックホーンを現在の人間に繋げやすい。(自身が共感できるバックホーン)

・自分が思うような世界観の構築が楽!(勝手に作っちゃえばいいんだもん)

・ギャップや強さの理由を生みやすい。(雑魚→最強、騎士→剣道最強など…)


 少し捻れば、ね? 簡単でしょができるワケです。




 とのワケで今回の題名です。

『異世界転生という超古典文学の発展途上の妄想が現在の異世界転生ラノベ。正直、まずは仏教の教科書を学んだほうが面白い作品が描けるとなぜ気づかない?』


 そりゃ、こんな古い話読みたくねぇよと――とか思うかもしれんが、その昔からあらゆる宗派が天国や地獄、輪廻転生というのを想像してきたワケです。

 それが読めないなら、「神様家族」か『境界の輪廻』でもいいから読めよ!



 まぁ、ちょっとノウハウ的な話になっちゃんですが、


 我々は日本人ですから特に『仏教』についての考え方が身についているのです。

 人が死んだあとは輪廻といい、その人が抱えたカルマによって、生まれ変わるとか――

また、その際に、六道という『天界、人間界、修羅界、畜生界、餓鬼界、地獄界

』のいずれかに配属されますとか一度はきいたことあるでしょ?



 ただ、ひとつ面白いことですが、


 仏教は、それら六道に生まれ変わることが、生きる際の目的ではありません。

 実は、完全に魂が消滅することを目指して生きているんだとか……。

 欲に言う『解脱』と言います。

 俺はひょんなことから、『なろう』などで売れてから一切投稿することがなくなった小説家には敬意を込めて『解脱した人』と呼んでいます。



 それはさておき、

実はこのようなシステムは、日本の神様である天皇を中心とした神道でも、同じことが言えますね。

高天原という天国のしたには、人間界があり、その下には地獄の入り口である黄泉平坂があったり……。

 イザナミとイザナギがおいかけっこをしたのは確か、黄泉平坂かな?


それにスサノオは、高天原から人間界に追い出されてから、人を救うための旅にでたりしますよね。



 ――そこまで、語ってといて、何が言いたいんだ?

 そう、読んでくださっている方たちは考えているかもしれませんね。

 ですが、実はこの日本人が誰しも知っているこの伝説が、既に『もっとも古い異世界転生小説』なんですよね……。

 

 最近、異世界転生しかねぇよ! とか言っている人が多くみられますが、この点に関して大いに間違っているんだよ!!


 いや、俺も言っちゃったけどさww



人間は古くから、自分だけの世界を望んでいるんです。

そして、今よりもよい者に生まれ変わることを望んでいる。


まぁ、一言で言えば現実逃避がすきなんでしょうねw


ただ、一言いいたいが、

自殺をした人間があんなハーレム世界にいけると思うなよ。

現実に苦しんででも、生きる意味を再現できている小説のほうが、よっぽど素晴らしいぜ?





追記

異世界というのが望まれる理由として、

ギリシャの哲学者プラトンの『IDEA界』説を書いたことがあるので、オマケで載せておきます。


(参照:『IDEA~ 超未来のオモテ(現実)と裏(ゲーム)の社会更生者たち』の投稿(小説家になろうにて))

『IDEA』という文字は

アイディアの語源となったギリシャの哲学者プラトンの言葉です。


それは今現在、みなさまが和風英語として使用している

「アイディア」の語源です。


その古くから使われるその言葉の本来の意味を説明するとちょっと長くなります。


人間が生まれる前に違う世界に住んでいて、

いつの日かその時の記憶を消されて、こちら側の世界に生まれてくるらしいのです。


ですが、生まれ変わった私たちは生前の記憶が消されたとしても、完全に消えることはなく、何かの違和感のように残されるんだとか。


それがあるから、なにかを愛おしく思えたり、愛着を持てるんだとか。


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