将棋を知らないあなたもきっと、彼らの戦いと生き様に魅了される

将棋は初心者……というより殆ど触れたことがなく、また歴史も学校で習った程度の知識しか持たない私ですが、気が付けば夢中になって読み耽っておりました。

ルールも何もわからずとも、『将棋の楽しさ』がしっかりと伝わり、もっと知りたい、もっと味わいたいと、どんどんのめりこんでいってしまいます。

戦いの場面では、鬼気迫る描写に圧倒され、ぐっと息を飲み手に汗握り、緊迫した空気の中、彼らが駒を打つ仕草に風を感じるほどでした。

登場人物達も魅力的かつ個性的で、彼ら一人一人が主役といっても過言ではありません。

思わず吹き出して笑い転げてしまうシーンもあれば、苦悩に打ち拉がれる者に共感して切なくなったり、時には悲しみに涙することも。

主人公・宗歩を中心に繰り広げられる人間ドラマも、この作品の大きな見所です。

詳しくは述べませんが、実は数々の伏線が貼られており、気に留めていなかった点が繋がって一つの事実に繋がる驚きの仕掛けも隠されております。

物語や人物を通じ、作者様の熱い将棋愛を感じる名作です。

続きも楽しみにお待ちしております!

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