まずは「ひとり1つの最高傑作」企画への参加、ありがとうございます。

 ラテン語で「夢」、ですね。
 ラフで淡々とした語り口でありながら、闇はきちんと見せるスタイル、好きです。
 こういった暗い小説はなんだか少し前の私の小説を思い出します。なにか劇的に悪いことがなかったのに、いつの間にかどんづまりになってしまって、その閉塞感や過去の淡い思い出ばかりに執着してしまい、そして最後には…と、こういう感じが。まあ、私の小説の場合は、両親に手を引かれて、ではなく、両親に背を押されて、でしたが。
 この小説で面白いのは、最後までの語りがすべて走馬灯のように思えてくることですね。そのために、現実と夢との境界線があいまいになっており、死んだ両親の存在も異質には感じませんでした。

 段落をもう少しつけたり、段落下げをするとより読みやすくなると思います。応援しています。