第4話助け


俺は目を閉じた。

体は先程から全然動けず、死を覚悟した。

(こんな事になるなら、もっと友達増やしとけば良かったなっ)

そんな下らないことを考えてしまってる俺がいた。

何かが引き摺られる音が近くなり恐怖が増す、正直怖くて目が開けれない。

もう駄目だと感じた時だった…


「まだだよっ!!」

後ろからガチャっと音がすると共に少し低めの男性の声がする。

金属同士がぶつかる音がして、俺は恐る恐る目を開くとそこには自分より少し背が高く細身だが体格が整ってる男が先程のローブを羽織った鎌の人影と対峙しているではないか。

「間に合って良かったよ。すぐ終わらせるから少し待っててくれないか?」

男はそう言うと見事な剣さばきで相手を圧倒してる。


(凄い…剣が目で終えないっ)

俺は男に魅了されていた。

日常では有得ない光景に、そして圧倒する剣さばきに普段では感じられない程、心臓の鼓動が早くなっている。


「ねぇ…そこの君。少しずれてくれない?」

俺は背後から聞こえた声に驚き後ろを振り返る。

(あっ体が動く)

自分でも少しびっくりしつつ声の方を見るとそこには、俺の身長程もないけどそれでも1メートル弱は有りそうなデカいライフルを構えて寝そべってる女性がいた。


「…ありがとっ。少しうるさいから耳塞いで端っこに居てね。」

女性に忠告され俺は素直に言う事を聞いた。

女性がそれを確認すると少し微笑み狙いを定め、

「みやっ、避けてっ!」

そう言ってライフルを撃つ。

今まで聞いたことのない音がする、男もタイミングを見計らって避けると弾は見事敵の頭にヒットし鎌を持った人影は光と共に消えっていった…。

俺は今日の非日常に唖然としていた。

そして緊張が解けたのかそのまま倒れてしまい気を失った…。

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