第3話狭間
帰り道、音楽聴きながら電車の中で少女のことを考える。
(名前聞くの忘れたし、またいずれってなんだ?)
いろいろな疑問や、少女の言葉がすごいひっかかっている。
少女とどうすればまた会えるのか考えていたが答えはでず、最寄駅から自宅までの道を歩いている。
「すいませーん、通行止でこちらの道からおねがいしまーす。」
工事現場のお兄ちゃんが大きな声で誘導してる。
まっすぐいけばすぐ着くはずの家が少し遠回りしなくちゃいけないなんて今日はついてない。
工事現場のお兄ちゃんに少し会釈しながら右側の細道にはいる。
普段はあまり人が使ってるとこを見たことがなく、建物のせいで光が入りにくくなっている細道。正直俺も通るのは初めてだし少し不気味な雰囲気が漂っている。
すぐ抜けられると思っていた細道が異様に入り混じっていてかれこれ10分くらいだろう、全然元来た道に辿りつかない。
「なんなんだよ、いったいっ!」
苛立ちながらも次の分かれ道を右に曲がると、
「なんだよこれっ」
一つの大きな白い扉が目の前にある。
サイズは普通の一軒家の玄関より一回り大きいくらいで、ドアノブは少し古いタイプだった。
俺は急に鳥肌が立ち、戻ろうと後ろを振り返ると、ある一点から目が離せないでいた。
先ほど来た曲がり角がなく、その代わり真っ直ぐな一本道に変わっていて、俺の視線の先には大きな鎌を持ったロープに身を包んだ大きな人影。
(多分人?だよな?、でもあんな大きな鎌持てるか?)
俺は視線が外せない、異様に体温が冷え切った用に鳥肌が収まらず、呼吸すると少し息が白くなっている。
徐々にちかくなってくる鎌を持った人影
俺はここで殺されるのかな?
そう悟り俺は目を閉じた...
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