空白の物語

彗星

第1話幻影の中に…

空を見上げると雲ひとつない空

BGMとして流れるのは校舎に響くチャイムの音

授業が始まる音だろうか?


ただいま絶賛屋上でサボり中な俺。

俺の名前は九十九迅(つくもしゅん)、現在高校三年生だ。

特技は何もなく、やりがいもなく人生を歩んでいる。

青春?友達?馬鹿らしい、そんなもののために時間は割きたくない

友達がいないわけではないぞ?数人はいる、必要最低限な奴としか話したりしないだけだ。


(とりあえず一眠りするか)


そんなことを考えながらイヤホンを耳にして音楽を聴きながら少し眠りにつく。

太陽の光がいい感じに眠りを誘ってくれる、暑くも寒くもない絶好の昼寝タイムだ。



俺の好きな曲は自分しかいない大草原にいるかと思う感覚に落ち入れる曲。

眠るのに丁度いいテンポ、「Fallin'」この曲だけはほんとに飽きない。

いつもと同じ幻想世界に浸かる俺、ただ今日だけは何かが違った。


「誰かいるの…?」


遠くから女の子の声

おかしい、此処は俺だけの世界の筈、誰かがいるわけない。

だけど辺りを見渡すと少しばかり遠い所に誰かがいる、少し目を凝らすと綺麗な白い髪、青い瞳をしている少女が立っている。

思わず俺はその少女に問いてしまった

「お前は誰だ…?」と

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