第6話手紙

「初めまして。

僕の名前は宮崎祐希、さっきは間に合って良かったよ。

あまり時間がないから手短に話すね、僕達は本来、今君がいる現実世界とは異なる世界に存在している。簡単に言うと異世界ってやつだね!

ただ僕も元はそっちの世界の住人だった、

なぜ異世界の住人になったかって言うと…それは君が望んだ時に答えるとしよう。

ここからが重要なのだが、ほんとは現実世界と異世界は交わることがない世界なんだが最近妙な事が起きてね、昨日みたいに現実世界に交える事態が起きているんだ。

極一部の人にしか昨日みたいなモンスターは見えなくて殆どの人は事故死や自殺として現実世界では判断されてしまう。

だからって見えた人が100%助かる保証もないし、一度助かってもまた事は起こるだろう。

見たものは異世界のモンスター達にマークされるんだ、首元を触ると痣がないかい?

それはマークされた証拠と余命の数字だ。

1日毎にその数字は減っていき0になれば殺されるって事。」


俺は手紙の一枚目を読み終え、首を触って見る。

「…2、か。」

どうやら俺の余命は2日だけ、少しばかり死への恐怖を抱きつつ2枚目を読む。



「僕達が次、君を助けれる保証はない、だから確実な方法を一つだけ伝える。

君もこっちの世界の住人になって欲しい。

こっちに来れば現実世界ではない戦う術もあるし何より生き残る道がある。

あと、僕達とこれ以上被害が出ないよう協力を願いたい。

今少数ではあるが同盟を組んで原因を追っているんだ、ただこっちに来るのにもデメリットが勿論ある、それはもう一つの球体の機械で詳しく説明されるからそっちを聞いてから判断して欲しい…。君に幸がありますように…。」


手紙を読み終えたがどうやらこのままだと俺は死ぬ。

幸がありますようにって俺の未来は一択しかないようなもんだ。

宮崎って男が言ってた機械に目をやる、上にボタンがあり押し悩むがこのまま放置するわけにもいかず、俺は機械のボタンを押した。

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