まず、最初の出だしにドキッとしました。そこから一気に引きこまれ、緊張して読み進め、なんと途中でくすっとさせられたという作者マジックがすごいです。
ポリグラフ(ウソ発見器)の使用過程が丁寧で分かりやすい。ポリグラフを知らなくても、キャラたちと一緒になって楽しむことができました。ラストはやはりドキッとさせられ、読者の想像の余地がぐっとひろがります。気分爽快とはいえない読後感がまたいいですね!
ポリグラフという機械に焦点をあてながらも、機械には人の心は測れない。そんな味のあるミステリーだと思いました。短いストーリーのなかに、伏線も散りばめられていてよかったです。とても面白かったです。ありがとうございました。
照れろ、作者(笑↑↑
キャラミスということもあり、まず主人公がぶっ飛んでいますね。
ズボラで地味で不潔と言えば、「ケイゾク」の柴田純を思い浮かべますが、そんな感じでしょうか。全く持って頭脳派らしくないところが逆にいいですね。
ちなみに私は、ポリグラフとは単にウソ発見器という認識しかないので、小説内で仔細に描かれている内容を食い入って読んでしまいした。なるほどこういう風に使うのかぁ、と。
相変わらず、作り込んである内容ですね。
さて、肝心のミステリー部分ですが、うまいの一言です。
「事件は解決で、はい終わりっ」のあとの、衝撃のエピローグ――。
うん、いいミステリーだ。