この世界の僕と、平行世界の僕っ娘な僕。

冷やかしで覗いた本山らのの朗読会で、たまたま出会った作品。

最初は興味なんて全然なかったんだけど、朗読を聞いてるうちに、らのの柔らかな語り口に誘われ、巧みな声の使い分けに引きこまれ、情景が次々と頭に浮かんできて、もう戻れなくなってしまったわ。

この世界に生きるぶっきらぼうの「僕」と、平行世界に生きるからかい上手の「僕っ娘な僕」が、手首から中指までの長さよりも短い、わずか一五センチの空間を通じて行うコミュニケーション。

こんなラブコメも、悪くないわね。


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