影の韻文

作者 大澤めぐみ

読んでひと晩たったあとのおそろしさ

  • ★★★ Excellent!!!

昨日この作品を読んだときは「んなバカな……」と半笑いだった私ですが、ひと晩たった今朝。シャワーを浴びていると突然、ゾワゾワゾワと背中に感じるものがありまして、なんだか浴室の隅のカビが妙に気になりだしてしまったんですね。
幻聴のように粘っこい声で「湿気ちゃうともうダメだよね~。なんで湿気させちゃったの?」なんて聞こえてくるし。いやお風呂だから湿気もクソもないんだけど、なんかもう一回気になりだしたら怖くて怖くて仕方なくなりまして。
強迫観念にかられたように手袋とゴーグルとマスクを用意して、カビキラーで掃除なんかしたりしはじめちゃって。
でも掃除しても掃除してもカビが私を嘲笑っているようで。
「湿気ちゃうともうダメだよね~。なんで湿気させちゃったの?」なんて粘っこい声で。
もうほんとに怖くなっちゃって。
ひと晩たったときにこの作品の真の恐怖があると思います。
これから読もうとしている人はカビに心をとらわれないように気をつけてくださいね……。

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