これは正しい選択だった――そう言い聞かせる棘がずっと突き刺さり続ける

素晴らしい料理の腕を持った女性・宵鈴が作った一杯。

歴史・中華ものでも、専門用語や前知識のひつようせいもなく、とてもわかりやすく、頭で描きやすい描写と表現です。
是非、たくさんの方に読んでいただきたいです。

没入感が強く、主人公に共感しました。読んでいる私自身、文章を読み進める間も他に手はないのかと模索しました。思い付きませんでした。
淡々とした文章の中に宿る強く静かな感情と、ひたすらに大きく存在する現実感に圧倒されます。

涙を流しそうになるのを堪えて読み進めましたが、最後の一文で泣きました。

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