夫が妻へ送る手紙のように物語が紡がれています。読み手にじんわりと沁みる話口調がまた感動を引き寄せました。兎に角、悲しい物語と思います。救われぬ作風としての完成度は高く、冒頭から静かな悲しさが漂…続きを読む
春のような優しさで語られる先に明かされる悲しみ。でも、その悲しみさえも、暖かな木漏れ日のような優しさで包み込む。しっとりと読ませる切ない恋のお話でした。
どれだけ愛しているのかを詰めて、詰めて、詰めて、詰め込んだお手紙。彼から天国の妻に送るメッセージですが、彼らの全てを横で見てきたような気持ちにさせられました。この字数制限でここまでズシッと心に…続きを読む
一言紹介にもあるように、この小説はその全てが亡き妻への恋文と捉えることができます。おじいちゃんになった今でも、尚、妻に変わらぬ愛情を抱き続けている主人公がとても素敵です。 穿った見方をすれば…続きを読む
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