日常に交わる異常 それでも彼らは支え合う

突然目の前から消えた先輩が帰って来た。

ごく自然などこにでもある生活の中で、突如巻き起こるカーチェースと銃撃戦。誘拐事件に恋話。
少し前まで笑えていても、突如始まる緊迫した空気。
それでいて終われば美味しい料理が次から次へと相田の空腹を満たして行く。

個性豊かな異常な過去を持つキャラクターたち。
それぞれがそれぞれに傷を負いながら、互いに支え合い生きている。

文字数はたいへん多いですが、一章ずつ区切って読めば全然苦にならない長さになっていると思います。
展開が目まぐるしく変わります。
笑えるシーンも息を呑むシーンも、彼らは確かに生きています。
辛い物を沢山抱えて、慰め励まし支え合い。彼らは必死で生きています。

とりあえず、一章から読み始めて下さい。一章が気に入れば、きっと最後まで読まずにはいられなくなると思います。
少なくとも私はその一人でした。

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