童話と料理(バカ)を和えて極上のユーモアで味つけしたほっこりラブコメ
- ★★★ Excellent!!!
シンデレラ×赤ずきんの章を読了した時点でのレビューになります。
継母や義姉(超人的な大食い)に虐められながらも健気に料理を作り続けるシンデレラの元に、ある日魔法使いが現れます。
シンデレラの願い通りにお城の舞踏会へ行けるようにと煌びやかなドレス姿に変えてやろうとすると、シンデレラはこう言ったのです。
「私が行きたいのはお城の厨房です。私をコック服に変えてください」と──
冒頭だけでも風変わりな感じが滲み出ているシンデレラ。
彼女はちょっと料理に情熱を傾け過ぎてるけれど、心優しい素敵な女の子です。
お城で彼女と出会ったエミル王子はそんな彼女に密かに好意を寄せますが、料理バカのシンデレラはなかなか王子の気持ちに気づくことはないまま。
そんな二人が料理修行(かたや視察)の旅に出て、様々な童話のキャラクター達と出会います。
誰もが知っている童話のキャラクター達が心優しく純粋なシンデレラや優しくて頼りになるエミル王子と関わっていくストーリーがとても楽しくてほっこりします。
時々訪れるシンデレラのピンチも、颯爽と現れるエミル王子によって助けられたりするのですが、王子の好意には一向に気づかないシンデレラ。
王子はとっても不憫だけれど、少ぅしずつシンデレラの方にも変化が現れそうですよ(o´艸`)
ユーモアたっぷり(時に少々ブラックも混じります)に進むシンデレラ達の旅。
沢山の物語とコラボしていますが、章立てになってますので、とっても読みやすくておすすめです(^^)