林檎……といえば、なんといっても最初に思い浮かぶのはアダムとイヴで、西洋史の中では頻繁に出てくるモチーフですが、あれって厳密には禁断の果実で、それを食べて楽園を追放されたんだったっけ。つまりは果実…続きを読む
慎ましやかな節度を持った文章の美。固有種の幼さを外来の豊かな(そう見える) 文化や植物が抱き込んでいく過程を、絶妙のバランスで書かれています。かつての初期ローマは、少年の属するブリテンがそうであった…続きを読む
まず、読み終えてから思ったのは、ただただその一言。文章、風景。全てが華麗でした。林檎が繋ぐ人と人、世界。やはりこの方のブリテンを舞台にした作品は上手い。
ローマからブリテン島へ、そしてやがて「新大陸」へ。林檎とともに人も想いも伝えられていく。まるで神話の一節のような、気高い物語。
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