春が聞こえる

 本レビュは「誰かに校閲・しっかり(以下略」用の辛口レビュとなります。

 さて、まず良い点ですが、本作では春が美しく切り取られている。そして言葉に温もりを感じる。
 非常に良いですね。

 上記の悪い点ですが、韻律に寄せているからか、少々体言止めが目立ちます。強引ではなく、自然に5・7・5などの韻律を用いるようにしてください。

 次にもっと情感を持たせてあげてください。
 趣旨が変わるでしょうけど、「あなた」がいろんな人に「こんにちは」って言ってるけれど誰も気づいてくれなくて、私だけが気づいてあげられた、とか。(あくまで例えばです)
 そのシーンを語るだけで、ちょっぴり切なくなると思いませんか?

 こんなふうに、なるべく感情表現語を使わずに、表情やシーンで喜怒哀楽を切り取れるようになると、この話はもっともっと輝き出すでしょう。

 辛口でしたが、言葉の景色は綺麗でした。
 次回作も頑張ってください。