その想いの名を知ったとき、恋は走り出す

とあるメールを貰った主人公。くれた相手は彼にとってはとても特別な人だったのだが、素直になれない彼はその返信をいまだ保留にしていた。

ここから物語は始まっていき、思い出に遡ります。タイトルにある月と太陽のたまごはこの回想の中で解説があるのですが、実にうまい表現だなぁと思いました。

また、この作家さんの物語でぼくが強く思ったのは、読み手に対し、どうやったらうまく物語を、主人公の想いを伝えられるか、その点をすごく丁寧に書き綴っていることです。情景描写や心理描写もよく書き込まれていて、すうっと感情移入しやすい。

彼の中でくすぶっていたある想い。その名はなんだったのか、ぜひあなたの目でお確かめください

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