瑞々しさが溢れ出す

瑞々しさが溢れ出す、それがこの物語を読んだぼくの正直な感想です。物語を動かすキーパーソンが雨の中にいるシーンではショパンの雨だれを思い浮かべながら読んでしまいました。
切ないのに、優しく心に届く文章で、とてもしっとり落ちてくるんです、そう、雨粒のように言葉がね。
細部に散りばめられた演出も心憎い。女性ならではの柔さに触れた気がします。
来る雨を思い、雨空を見上げ、読みたい作品。どうぞゆったりとした気持ちで手に取ってみてください

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