どうしようもない、救いようのない世界で、彼らはどこまでも人間だった。

人の心の醜さ、歪み、人の傲慢さ、痛みを与えること、受けること、授けること……負の感情を昇華していこうとする生々しさが苦しくもあり、魅力的です。
残酷な世界で神様だとされた子どもたちが、人間の信仰から逃げて、機巧ではなく、人間として終わっていく姿は美しく、切なく、未来の架空の物語なのに、私たちの世界のようでした。
ありがとうございました。