ゆるゆる食楽レポ(食ったら太るのはわかってますよ!でも美味いモンはやめられないんだよ!!!)
帆場蔵人
第1話 寒い日に何、食べる?
まだまだ寒い日本海側住まいの
これ単なる自分の食レポなんですね。ただ自分が作る場合があるので食楽エッセイ?なんて題打ってます。晩飯、何にしようかなー、という休日の昼のこと。寒いから鍋……なんてのはちょっと安直、いや単に昨日が水炊きだったからですが、冷蔵庫と協議の上で今日はけんちん汁に決定です。
けんちん汁とはなんぞや?
ウチでは人参、大根、あげ、ゴボウ、こんにゃく、ちくわ、里芋、木綿豆腐を煮た醤油仕立ての汁物です。
ウチの祖母はケンチャンて言ってました。ちなみに建長寺の坊さんが作ったからとか、普茶料理(中国から伝わった精進料理だったかと……)のケンチャンて料理がアレンジされたからとか名前の由来は、そんな感じらしい。
ガキの頃、ケンチャン、ケンチャン、って他所ンチの台所で言ってたら微妙な顔された。人を呼んでるみたいで気持ち悪かったようだ。つまり他所では通じていなかった。気味の悪い子扱いであった。
書き手の馬鹿話は置いて置き、なんで寒いからけんちん汁なのか。つまり寒い日に熱々の汁物であったまろうと言うわけです。
けんちん汁は野菜の旨味が優しい味で、里芋のトロトロ感は最高の触感とまったりした味にほっこり、すること請け合いです。
しかし、この優しい味、言い方を変えると、少々、野暮ったい、田舎っぽい、平凡なお味なんです。これが我が家の味なんだけどね。ウチは田舎町だからな!
そんな何か足りない感を補うために、帆場流(えらそうだな、おい)ではコイツが登場します。
仄かに爽やかな香りに緑色の憎いヤツ、
柚子胡椒さんです!!!
彼が入ると途端に味がピリッと引き締まって香りが心地よいんですよ。三十数年の物足りなさを去年の暮れにようやくこいつで埋められたのでした。これって皆んな使ってんの?僕は初めて試しました。まぁ、騙されたと思ってお試しを青唐辛子が原料だからさらに暖まりますしね〜
平成二十九年三月一四日
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます