第2話 ステーキ丼とポテトチップス

学生時代は専ら食べ歩きのために節約の日々でした。さらに金なし、暇なし、料理をつくる彼女なしを補うために自炊の日々でした。アトピー持ちの僕はジャンクは好きでもあまり食べられない体質で。中でもポテトチップス。油、たっぷりの塩や調味料……あれ、たまに無性に食べたくなりますよね。わかっちゃいるけど止められない、止まらない。人間の味覚に訴える中毒性があるのですね。いや科学的にもあの刺激は脳が癖になるらしい。で、一週間に一回だけジャンクフード解禁日を設けていたのですが……

当時、僕はワンルームマンションに一人暮らしでしたが、悪友の何人かが入り浸っていました。ある日の昼メシどきに友人の一人が炊飯ジャーから丼にご飯をよそって……おもむろに傍のポテトチップスを打ち込み混ぜ出したんです!

オノレッ!なんサラシとんじゃ!!

冒涜であった我らが日本人のソウルフードKOMEにジャンクフードを打ち込み、あまつさえ、あま、あまつさえマヨネーズを投入!そうヤツは当時、増殖しつつあったマヨラーだったのだ!

この組み合わせが、最高なんだマヨ、マヨえる子羊よマヨりなさいだと⁉︎

おお、神よ私が今からする行為をお許し下さい。ロードレーサーと柔道、そして日々の弛まぬトレーニングによって可能となしめた握力約70キロOver、デスクローが友人Yの顔面を掌握した。悔い改めろや!そのポテトチップス、一週間振りのヤツやぞ、〜コラ!

死ぬ前のお祈りはオ〜〜ケェ?


マジ、頭、スイカ割りみたいになるかオモタワ🍉砕けろリア充的な感じの叫びがキコエタしな。後、俺、語尾にマヨつけてねーマヨ(ラインで執筆中に本人のコメント頂きました新興宗教マヨ神教の友人?Yくん)

→当時は林檎なら軽かったしね。は?そんなことイッテナイヨ、今はリア充だしィ、マヨッイェません(帆場の返信、なんか一部打ち間違えてるがそのまま抜粋)


まぁ、そんな一幕を先日、ステーキ丼を作っていて思い出したのですね。何故かって言うとステーキ丼の飯ですが、僕は揚げたガーリックスライスを荒く砕きハーブソルトと一緒に熱々のご飯に混ぜ込み、焼き上げたステーキを乗せます。その際に肉は塩胡椒なんですが、最後にかけるソースがマヨネーズソースなんです。この組み合わせが美味いんですよ。


ストレートな肉の旨味!ハーブソルトとニンニクのダブルパンチっつぅか野生味と計算された演出の共演っつうか、相乗効果ァぁぁ、うんまぁアイ!


なんか悪い所が治りそうですが実質は中性脂肪とコレステロールの値がグングン上昇、今が買い時急成長です。意味不明である。あのイタリアンレストラン、近くに来ませんかね。

で、何が言いたいか……肉の油にたっぷりの塩と刺激の効いたスパイスハーブ、揚げたガーリックのサクサク感、そしてマヨネーズ、組み合わせはあの日の友人Yのマヨポテ飯と構成変わらん、なってことに気づいたことなのでした。マヨネーズって万能ソースですよね。過剰摂取にご注意を。最近、丸々してる帆場からのご忠告です。もうすぐ職場の健康診断なんだよね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る