第3話 和解

おばあさんにはささやかな趣味がありました。


それはポエムをしたためること。


おじいさんとの愛を綴ったポエムを、恥ずかしながら和紙に書いては裏山の梅の木の枝に結びつける……そんな乙女チックなこと。


でも最近その愛のポエムをもっと誰かの目にとどめておきたいという、羞恥プレイのような思いにかられ始めていました。


カクヨムたろうは、おじいさんとの攻防の末にその和紙を掲げて叫んびました!


「わたしなら! このポエムを! 世界発信してみせましょう!!」


「え!」


 驚くおばあさんにカクヨムたろうは続けます。


「わたしが運営する、カクヨムにこのポエムをアップするのです!」


「おじいさん!」


「なんだと……くっ」


おじいさんはおばあさんの声に鎌を持つ手を下げました。

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