型落ちになった人間に、(今はまだ)行く場所はない。
チョコレートとコーヒーが原動力。 ※無断転載・無断利用をしないでください。
淡々とした、透明な語り口が心地よい作品でした。監視下にある窮屈さに気づくシーンと、真っ白い光に満ちたようなラストが本当に素敵です。技術的なことには全く詳しくないのですが、十分に楽しめました。
ささやかな反逆を行った先に、あるものは……。と、いったところですが。結構希望に溢れる内容で、よかったです。
伊藤計劃氏の作品にかなり影響を受けているとのことですが、システムの描写や各所からの引用が鮮やかで、作者独自の世界観が如実に描かれていました。中でも主人公の感情の変化は丁寧に描写され、「これは自分…続きを読む
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