バレンタインは、今日も雨。

 バレンタインが嫌いな主人公が、何故バレンタインが嫌いになったのかを振り返る物語。そして、現在の主人公の物語でもある。
 これは単なる恋愛物ではない。主人公の最後の一言で、これまで読者が想像していた風景が、ばさり、と裏切られる。
 バレンタインデーの冷えた感覚。
 バレンタインデーにチョコを買ったのは、家族のためだった。
 しかし、そこに待ち受けていた真実は――。
 そして成長し、大人になった主人公の恋人とは?

 是非、ご一読ください。