視える人の独白と対処

いつだったか、護身術を取材した番組でこんなことを言っていた。
襲いかかられた時の対処法や体の動きをさんざんやったあとのことである。

「最強の護身術は、危ない場所に近づかないことだ」と。

この「れーかんにっき」では、その霊現象Ver.を教えてくれる。
貴重な心霊エッセイである。

「れーかんにっき」はある種軽快な言葉運びによって紡ぎ出される独白でもある。ついでにネーミングセンスも絶妙だ。
「ひたすら割り箸投げるマン」には冷静さすら感じる。

そもそも霊感というものそのものがどんな現象であるのか未だわからず、
果たしてどこまでが本当なのか読んでいるほうにはわからない。
しかしそんなことは割とどうでも良くなるほど、文章は読ませる。
そんなことは二の次だ。

創作や小説でわかりやすくエンタメ的に訂正されたものとは違う、
視える人たちの考え方もわかるかもしれない。

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